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外国語学部・平田渡教授の最終講義を開催しました。

千里山キャンパスで19日、外国語学部・平田渡教授の最終講義を開催しました。

平田教授は、1976年に本学文学部に専任講師として着任し、「現代ラテンアメリカ文学」「スペイン文学」等の文学・語学研究や翻訳など多岐にわたって活動してきました。2009年にはこの年新設された外国語学部に移籍。教育面においても、学生に小論文の書き方を徹底指導するなど、さまざまな面から本学の発展に貢献しました。

当日は最後の講義を聴こうと、開始時刻が遅れるほどに長蛇の列が形成されました。平田教授は「スペイン的に言うと、5分遅れなどまだまだ早いほうで・・・」とユーモアを交えながら、「スペイン人のラテン的な世界観の源流を求めて」をテーマに語り始めました。ヨーロッパ大陸やローマ・五賢帝の歴史、イタリア・スペイン・フランスの生活習慣や食文化まで、幅広い内容について講義は繰り広げられ、平田教授がつくりだす独特な世界観に学生らは惹き込まれ、時折、会場には笑い声が沸き起こりました。

講義の最後には、自身の退職について語った平田教授。「スペイン語では退職のことをjubilarse(フビラールセ)と言う。この単語にはjubirio(フビロ)という"喜び"を意味する単語が含まれている。退職したらおしまいだと冗談で言う人もいるけれど、私はこの先どんな喜びが待っているだろうかと楽しみにしている。研究活動を続けながら、旅や素敵なことをして過ごしていきたい」と穏やかに締めくくり、教室からは自然と温かな拍手が送られました。

  • 平田教授最終講義
  • 平田教授最終講義