KANDAI
TOPICS日常の出来事
関西国際空港で21日から23日、大阪のだし文化を体験するイベント「WASHOKU DASHI BAR」を開催しました。
本企画は、世界の方々に大阪の魅力を発信する展示イベント「大阪の歴史・文化魅力体験プロジェクト」の特別企画で、エコール 辻 大阪(辻調グループ)の協力によって実現に至りました。
江戸時代に、"大坂四清水"の一つとして賞された「大阪天満天神の水」。本学環境都市工学部の研究により、大阪天満宮にて約20年ぶりに復活したこの名水を使用し、和食のプロがこだわりの技で「和食だし」をひきました。
今回のイベントにあたり、エコール 辻 大阪では、海外の人々にも"美味しい"と感じてもらえるような味わいを追求。通常のだしのとり方の概念を取りはらい、超軟水の大阪天満天神の水に向き合いました。温度や抽出時間を変えたり、昆布をあぶってみたりと、さまざまな試行錯誤を経て、提供する和食だしを選定しました。
また、本学社会学部の与謝野有紀教授のゼミ生らは、関西国際空港を利用する海外からの訪問者の味覚や嗜好性を調査。日本語を含む5つの言語で作成したアンケートをもとに、自分達の持っているコミュニケーション力を最大限に生かして、多くの回答協力を得ました。これらのアンケートは、国や地域、年齢層などで分類・分析し、和食だしが外国人らにどう受け止められるかをまとめ、エコール 辻 大阪にフィードバックする予定です。
当日は、かつお節を鍋に加えて、だしをとる工程も実演され、だしの香りがあたりに広がりました。和食だしを口にした外国人の旅行者からは、「おいしい!」という驚きの声、海外からの帰国者からは「ほっとする」と、安堵の表情と喜びの声があちこちであがり、3日間を終えてみれば用意した1,400人分すべての和食だしを提供することができました。
「WASHOKU DASHI BAR」は終了しましたが、展示イベントは10月31日(月)まで開催しています。1階国際線到着ロビーでは、『平家物語絵巻』の超高精細デジタル化画像を85インチ8Kディスプレイで公開。また、刃文が美しい名刀『国宝 吉房』を拡大出力した全長約3.5メートルの巨大日本刀フォトスポットを設置し、国内外から来阪した方々を歓迎しています。さらに2階国内線出発ロビーでは、大岡春卜『浪花及澱川沿岸名勝図巻』の全長16メートルの拡大版レプリカと映像コンテンツを展示。18世紀の大阪の街や人々の暮らしの様子、表情などを精緻に鑑賞することができます。
多数のご来場をお待ちしています。
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