関西大学 KANSAI UNIVERSITY

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輿水精一客員教授講演会を開催しました。

千里山キャンパスで15日、サントリー株式会社名誉チーフブレンダーの輿水精一客員教授による講演会を開催しました。

輿水氏は「ウイスキーは日本の酒である」をテーマに、日本ウイスキー製造の歴史とその方法について紹介しました。
ウイスキーの現役品質管理責任者が審査員を務める国際的なコンペティション、"インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC)"において、5年連続でナンバーワンを取り続けている日本ウイスキー。そのウイスキーづくりにおいて何よりも重要な工程は「貯蔵・熟成」だと輿水氏は話します。

良質な水や豊かな森に囲まれた適度な湿潤、日本特有の四季がもたらす寒暖差などにより生み出される原酒、そしてブレンダーみずから貯蔵樽の原材料となる木材を選別するこだわりと、徹底した管理体制。原酒づくりからウイスキーが完成するまでには想像を遥かに超える時間と労力を要します。そのような過程を経て完成したウイスキーが世界で高く評価されているのは、「日本人ならではの細部にまで及ぶ徹底的な追究精神と、手間暇を惜しまない性質があってこその賜物だ」と輿水氏は続けました。
さらに輿水氏は、「ウイスキーの熟成の過程を科学的に解明することはできても、原酒の口あたりや味わいはいまだに解明されていない。食事をしながら酒を楽しむという日本の食文化や嗜好に合うよう工夫された独自の飲み方が、ブレンダーの繊細な技術に大きな影響を与え、日本ウイスキーの味わい深さを作っている」と語りました。




  • ウイスキーは日本の酒である

  • ウイスキーは日本の酒である