KANDAI
TOPICS日常の出来事
本学ではすべての構成員の人権意識を高めるため、学内外関係者の協力を得て、独自の人権啓発行事を実施しています。 4月から5月にかけては春季人権啓発行事として、全7回の講演会を実施。その第6回を5月24日に高槻キャンパスで実施しました。
第5回のテーマは「おっちゃんたちの紙芝居」。講師には、大阪市西成区のあいりん地区で活動する紙芝居劇団"むすび"を招き、助け合う社会について考えました。
「あいりん地区は「怖い」「危ない」というイメージが強いかもしれないが、人情味溢れるあたたかい町なんだ」と、その情勢や歴史的経緯などを説明するとともに、学生らに訴えかける劇団のメンバーたち。劇団"むすび"は、11年前に独居の高齢者たちの集いのなかで自然発生的に誕生し、現在は初代メンバーからバトンを引き継ぎ、保育園から大学、高齢者施設などさまざまな場所で年30回程度の公演を行っています。
講演会の後半には、紙芝居劇『おむすびころりん』を熱演。メンバーの一人は、「役を演じることがプラスの意味で感情の発散につながっている」と話します。孤独と関わってきたメンバーにとって、紙芝居は重要なコミュニケーションツール。「劇団で活動していなかったら、今みたいな元気はないかもしれない」と、高齢になってからの人生において紙芝居が生きる力になっていると振り返りました。
最後に「自分たちのことは反面教師として思ってくれたらいい。しかし一方で、ローカルな部分を注視することも大切。そういったリテラシーを持ってほしい」と、学生たちへメッセージを送りました。
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