関西大学 KANSAI UNIVERSITY

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2016年度春季人権啓発行事を開催しています。

本学ではすべての構成員の人権意識を高めるため、学内外関係者の協力を得て、独自の人権啓発行事を実施しています。 4月から5月にかけては春季人権啓発行事として、全7回の講演会を実施。その第1回を4月29日に千里山キャンパスで実施しました。

第1回のテーマは、「デートDVの防止に向けて-ジェンダーの視点から暴力を読み解く-」。講師には、"ホワイトリボンキャンペーン(WRC)"創設者の一人として世界的に有名なマイケル・カウフマン氏を招き、女性への暴力撲滅について考えました。
カウフマン氏は、女性が差別を受けてきた歴史的背景や性別による子育て方法の違いなどに触れながら、「一つの要因として、社会や周囲の環境が作りあげた"男らしさ"なるものが、男性としての性を肥大化させ、"強さ"を証明しようと暴力を生み出してしまっている」と持論を展開。公教育の改善の必要性にも言及しながら、「"強さ"は人を傷つけるために使うものではなく、女性への暴力をなくすため、女性を守るために使ってほしい」と話しました。

また、ホワイトリボンキャンペーンの成果として、社会のなかで女性への暴力が重大な問題と認識されるようになったこと、サポートを求める女性が増えたこと、女性を守るための法整備が進められたこと、人々の意識が高まってきたことなどを挙げ、自身のこれまでの活動に対して「この問題をめぐる負の流れに、変化をもたらすことができたのでは」と振り返りました。

最後に、「どんな暴力にも「NO」と言うことが大切。みなさんには、より良い世界をつくり、次の世代へとつなげていく責任がある」と、メッセージを送ったところでチャイムが。カウフマン氏は「このチャイムが何を意味するかわかる?みなさんの手で暴力が存在する社会に"終わり"を告げてください」とユニークな言い回しで締めくくりました。


ホワイトリボンキャンペーン・KANSAI




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