関西大学 文学部

文学研究科

博士課程前期課程(フランス文学専修)

フランス文学専修では、フランス文学とフランス語学を研究対象としている。講義では、各担当者の専門領域を中心に授業を行い、演習では学生の個別のテーマに沿いながら研究一般に関する指導や修士論文作成の指導を行っている。また、留学にも力を入れており、大学間の交換派遣でフランスの大学に留学する学生も多い。

フランス文学研究

フランス中世から20世紀を経て現代に至る作家と文学作品を研究の対象としている。具体的には韻文物語、散文による小説やエセー、詩、演劇、文学批評、文芸思潮、宗教、思想・哲学などで、研究分野は幅広く多岐にわたる。授業では厳密な実証性と考証性を重視したテキスト研究、作品の構造分析、テーマ研究のほか、テキスト生成や社会背景(風土、民族、時等)の分析研究についても実例を示しながら教授している。また、修士論文を準備し、学会発表なども積極的に行うよう指導している。

【担任者および研究テーマ(概要)】
  • 奥 純教授

    研究テーマ:アラン・ロブ=グリエを中心としたフランス現代文学の研究

    20世紀後半に活躍したヌーヴォー・ロマンの作家たちのオーガナイザーとして活躍したアラン・ロブ=グリエの作品研究と、そこから派生する、小説の構成とその意味を考える分類学的物語論の研究。

  • 友谷 知己教授

    研究テーマ:十七世紀フランス古典劇研究

    ラシーヌを中心とする十七世紀フランス古典劇、特に古典悲劇のドラマツルギーを研究している。十六世紀の人文主義演劇、十七世紀初頭の残酷劇またバロック劇と続くフランス演劇史の流れを踏まえた上で、古典作家たちが駆使していた劇作テクニックの分析を行っている。

フランス語学研究

現代フランス語のさまざまな現象に目をむけ、一般言語学的な観点から、個別の具体的な語法の意味や機能についての考察と分析を中心に行う。それと同時に、こうした研究に必要となる主要な言語理論(特に意味論・語用論)のそれぞれについても確実な知識を身に付けることをめざしたい。また、言語と文化、言語と社会に関わる諸処の問題についても、社会言語学的観点、あるいは談話分析的アプローチによる研究などにふれることを通して、言語研究と関係諸科学(文学理論・哲学・社会学・認知科学など)との関わりについても理解を深めたい。受講学生に対しては、以上の観点を中心に個別のテーマについて修士論文を準備し、学会発表なども積極的に行うよう個別に指導する。

【担任者および研究テーマ(概要)】
  • 大久保 朝憲教授

    研究テーマ:ポリフォニー理論による言語現象の分析(アイロニー・緩叙法など)

    Ducrot, Carelなどによるポリフォニー理論にもとづき、発話内部の複数の声についての分析を行っている。具体的には、アイロニーなどがもつ修辞性を、「認知」や「話し手の意図」から独立した、言語そのものがもつ意味の豊かさの面から追究している。