KANSAI UNIVERSITY

学長紹介

社会を見つめ、変化に挑む

 2016(平成28)年10月に、関西大学第42代学長に就任いたしました。長い歴史と伝統をもつ関西大学学長職の重責に身の引き締まる思いです。
 関西大学は、13学部13研究科3専門職大学院と留学生別科を擁する総合大学として大きな発展を遂げ、2016(平成28)年11月に創立130周年の節目を迎えました。長い歴史を振り返ると、私たちの先人は困難を懸命に乗り越えて、いま見る関西大学のかたちに学園を発展させ、私たちに残し伝えてくれています。そのことを想い起こし、理想と現実を踏まえつつ、私たちの将来を切り拓く試みを、いま一度、勇気をもって始める必要があります。まさに今、さらなる改革が求められているのです。本学が、燃えさかる「知のたいまつ」を、150周年そして200周年へと、誇りをもって後に続く世代に引き継いでいくために、今こそ全学の衆知を集め、取り組むべき改革の具体像を構想し、勇気をもって着実に実行していかねばなりません。
 改革の具体像を練り上げるための観点は、「研究、教育、社会連携、国際活動」にあります。まずは、「研究と教育」の面で内的充実をはかり、そして、「社会連携と国際活動」を通じて社会、地域、国際舞台といった大学の外側の世界と関西大学とのつながりを、太くしっかりと築き上げることが、本学に与えられた使命と役割を果たし、豊かな将来を拓くことになる重要な鍵となります。
 1.起動力としての研究の充実
 自由で活発な研究活動こそが大学の起動力となります。戦略的な研究推進体制を整備して大学全体の研究水準の向上をはかります。現行の研究所の充実に加えて、ブレイクスルーにつながる新しい研究組織の立ち上げも視野に入れ、知が豊かに創造される環境を創出します。
 2.幅広い知の継承としての教育
 研究によって創出された知は教育活動を通じて次代に継承されます。教員と職員が協力して、学生の主体的で自主的な学びを支援していきます。絶えずアンテナを高くして、大学教育の改善をめざす多彩な試みに学びながら、「社会を見つめ変化に挑む、考動する関大人」を育んでいきます。
 3.大学と社会との豊かな連携
 キャンパスの壁を越えた公共空間との対話の回路が開かれていることによって、大学の研究と教育が真に活力にあふれ、かつ社会との協働にも配慮した学術の健全さを担保できると考えます。この観点から、狭義の産学連携の枠にとらわれず、大学と社会との間で多彩な交流を全面的に開花させます。
 4.グローバル化への対応と国際活動
 大学構成員の多様性(ダイヴァシティ)の確保、異文化理解教育の推進、地球環境問題、エネルギー問題、テロや紛争などの地球的問題を扱う国際科目の拡充、地域研究の展開、英語以外の多様な外国語選択の整備、留学派遣数の拡大などに、戦略的視野をもって果敢に取り組みます。
 愛する関西大学が学生、保護者や卒業生、企業・団体、地域社会にとって、ひいては現代社会全体にとっても、「新しい世界を拓く考動する関大人」を育て送り出す大学として、かけがえのない存在感を示し独自の光を放つことができるよう、私自身も志と勇気をもって学長職の重責を果たしてまいります。

プロフィール

芝井 敬司(しばい けいじ)

生年月日

1956年2月7日生

学歴

1978年3月 京都大学文学部卒業
1980年3月 京都大学大学院文学研究科博士課程前期課程修了
1981年3月 京都大学大学院文学研究科博士課程後期課程中途退学

専攻

西洋史

職歴

1981年4月 京都大学助手(文学部)
1984年4月 関西大学専任講師(文学部)
1987年4月 関西大学助教授(文学部)
1994年4月〜現在 関西大学教授(文学部)
2002年10月〜2006年9月 関西大学文学部長
2006年10月〜2009年9月 関西大学副学長(総務・学生担当)
2008年10月〜2009年9月 学校法人関西大学常任理事
2010年4月〜現在 学校法人関西大学理事
2016年10月〜現在 関西大学学長

主な委員等

一般社団法人日本私立大学連盟常務理事
公益財団法人大学基準協会理事
文部科学省大学設置・学校法人審議会特別委員