メディア専攻 Media
ひとりひとりに、「メディアマインド」を
メディア専攻
~ メディアを読みとく、メディアをつくる 〜
SNS、ロボット、AI時代を経て、メディア環境はますます複雑化しています。メディアを考えるためには、いまや社会学だけでなく、経済学や政治学、歴史学、教育学、心理学、情報学、アートに至るまで、さまざまな学問の知見を通して理解していく必要があります。メディア専攻では、講義科目を通して学術的にしっかりメディアの知識を学んだうえで、実際に自分の手や足を動かす実習やプログラムを用意しています。将来、いかなる新しいメディアが現れたとしても、一人ひとりの「メディアマインド」で社会を多角的に考え、よりよい未来をつくる担い手の育成につとめています。
メディア専攻の位置づけ
メディア専攻は、おもにメディア研究、ジャーナリズム研究、コミュニケーション研究という3つの学問領域によって成り立っています。人と人、人と社会、人とモノの意志の疎通であるコミュニケーションの影響や効果を考えるコミュニケーション研究。コミュニケーションを媒介し、そのプラットフォームとなるメディアの成り立ちや未来を探究するメディア研究。メディアが媒介する情報や知識の生産と流通の過程とその公共的な価値を問うジャーナリズム研究。これらは互いに密接に結びついて発展してきました。メディア専攻はこの3つの学問領域を軸として、関連学問領域と学際的な連携をはかりながら、視野を広げ、学びを広げていきます。
メディア専攻のカバーエリア
メディア専攻がカバーするテーマやトピックは多岐にわたります。かつてメディアと言えば、新聞、放送などのマスメディアのことを指していましたが、今日ではスマートフォンに内蔵されたバーチャル・アシスタントやコンビニや宅配便の情報システムから、故人の生前のビデオ映像を収めたお墓まで、遠隔医療から戦争のための情報システムまで、社会のあらゆることがらがメディアの上で展開されるようになったからです。そのために、メディア専攻では、「コンテンツ(情報内容)」から「プラットフォーム(情報基盤)」までを縦軸に、「コミュニケーション」から「文化」までを横軸に、さまざまなエリアをカバーしながら、メディア環境を考えていきます。
多彩な「実習」と3つの「プログラム」
メディア専攻では、講義科目のほかに、多彩な「実習」を用意しています。たとえば、撮影・映像編集の基礎を習得する「映像基礎実習」、アンケート調査の研究方法を習得する「メディア調査実習」、音楽映像制作、フォトグラフィ、CM映像制作、スタジオ番組制作をする「メディア制作実習」、そしてドキュメンタリー映像制作をする「映像応用実習」、ルポルタージュ制作をする「文章応用実習」などです。このほかにも、もっと学びたい人へ向けた、メディア専攻独自の応募選抜制の「プログラム」があります。
- ジャーナリズム専門プログラム
- 広告専門プログラム
- 音楽メディア研究プログラム
- メディアを学ぶってどういうことですか?
- メディア専攻では、新聞、テレビからロボットやAIまで、ミュージアムや図書館からSNS(ソーシャル・メディア)まで、メディアという言葉の意味を幅広くとらえています。そのうえで、そうしたメディアの歴史や、制度、産業、技術、ポピュラー文化、ジャーナリズムなどについて多角的に学びます。メディア専攻の学びのスタイルは、「研究と実践」の楕円と「分析と表現」の楕円として表すことができます。具体的には、「メディアを読みとく」知識や技法と、実習やプログラムを通して「メディアをつくる」知識や技法を身に付けていきます。卒業後はメディア業界に限らず、内外の多様な企業や公共機関などにおいて、メディア、ジャーナリズム、コミュニケーション、情報に関わる幅広い分野で活躍しています。