社会システムデザイン専攻教員紹介

上野 恭裕 教授博士(経営学)神戸大学

研究分野

企業の多角化戦略と組織構造の実証研究。伝統産業の事業システムにも関心を持っている。

研究業績

『戦略本社のマネジメント―多角化戦略と組織構造の再検討―』白桃書房、2011年
「伝統的事業システムの競争優位性と課題―堺・関・燕の刃物産業の比較より―」(共著)長崎国際大学論叢、第13巻、2013年、31-43頁
「企業の組織構造と管理システムの日英比較」『組織科学』第47巻第2号、2013年、15-26頁

演習・論文指導研究テーマ : 経営管理論研究

この授業では経営管理・経営戦略に関する基本的な理論・概念を理解するとともに、現実の企業が抱える諸問題に対して、管理論的・戦略論的な観点から検討を加え、現実の企業行動を理解することを目指す。理論・概念と現実の組織との対応関係の理解を目指すため、できるかぎり実際の企業の戦略や取引の実例を取り上げ、講義を進めていく予定である。

小川 一仁 教授

研究分野

実験経済学

研究業績

小川 一仁, 川村 哲也, 小山 友介, 本西 泰三, 森 知晴, 日本の小中高生はオンラインゲームにどれほど課金しているのか?, 情報通信学会誌, 2019, 37 巻, 1 号, p. 47-52,

Tetsuya Kawamura, Kazuhito Ogawa, Cognitive ability and human behavior in experimental ultimatum games, Research in Economics, Volume 73, Issue 1, 2019, Pages 97-106,
https://doi.org/10.1016/j.rie.2019.01.005.

Ito, T., Ogawa, K., Suzuki, A., Takahashi, H. and Takemoto, T. (2016), Contagion of Self‐Interested Behavior: Evidence from Group Dictator Game Experiments. German Econ Rev, 17: 425-437. doi:10.1111/geer.12077

Yang, J., Kawamura, T. and Ogawa, K. (2016), Experimental Multimarket Contact Inhibits Cooperation. Metro., 67: 21-43. doi:10.1111/meca.12089

演習・論文指導研究テーマ : 経済政策論研究

経済実験を用いた理論の検証と分析(詳しくはこちらを参照ください)

草郷 孝好 教授Ph.D.(開発学)ウィスコンシン大学マディソン校

研究分野

潜在能力アプローチ、内発的発展論、社会的共通資本論に基づくウェルビーイングの高い地域発展に関する理論の構築とアクション・リサーチ。

研究業績

Kusago, T. and T. Miyamoto (2014) The potential for commity-based action research for area studies: a process evaluation method for the improvement of community life, Psychologia, Vol.57(4), 275-294.
草郷孝好・枝虞淳子・平山修一(共著) 「GNH (国民総幸福)ーみんなでつくる幸せ社会へー」海象社、2011年

演習・論文指導研究テーマ : 人間開発論研究

現代文明が是としてきた「物質的な豊かさ」が、必ずしも人々の幸せや生活満足度を高めるわけではない。人々の生活は、地域固有の文化、環境、社会・人間関係などに基づき、実に多種多様である。そこで、ひとが求める「豊かさ」に着目し、実践的な調査研究を行う。とくに、生活当事者の力づけの視点に立脚した発展理論(開発論、潜在能力アプローチ、内発的発展論など)と国内外の国・地方レベルの実践的取り組み(豊かさの指標構築、水俣の地元学、ブータンのGNH(国民総幸福)など)を中心に研究を進め、アクション・リサーチ手法を活用したい。

斉藤 了文 教授

研究分野

現在の関心は、技術論である。技術者論、技術者倫理などをこれまでやってきた。また、人工物の事故、安全の問題などと社会システムの関連を研究している。

研究業績

(単著)『テクノリテラシーとは何か』講談社  選書メチェ 2005年
(共同執筆)『講座 哲学 第9巻 科学/技術の哲学』
岩波書店 2008年

演習・論文指導研究テーマ : 社会技術論研究

科学技術は、社会技術によって補完されつつ存続している。交通事故を考えても、信号のシステム、保険の制度などは必要だろう。このように、科学技術に関わる法と社会制度の理解が重要になるため、法工学、法と経済の知見を使いつつ、広い意味の科学技術論を研究する。研究開発や人工物の事故の理解を深めるだけでなく、基礎理解に基づいた社会への介入をめざす。

髙瀬 武典 教授

研究分野

組織や社会システムの変動と進化について、生態学や人口学のモデルを用いて理論・計量の両面から研究している。

研究業績

「日本のソフトウェア産業における競争と地域性:密度依存仮説の適用可能性をめぐって」『組織化学』第43巻4号:27-37頁、2010年
「組織進化とエコロジカル・パースペクティヴ」『組織科学』第49巻2号、4-14頁、2015年

演習・論文指導研究テーマ : 社会システム論研究

現代社会における組織変動のメカニズムについて、理論と実証の両面から研究する。理論面では社会学における社会システム理論と、組織研究におけるバーナード以来コンティンジェンシー理論を経て現在に至るシステム論的な考え方との関連に注目しながら研究する。実証面については組織調査の諸モデルや技法について、主に計量的なものに重点を置き、計画から調査の実行・分析にいたるまでのプロセス全般にわたる基礎力を養う。

高増 明 教授経済学博士(京都大学)

研究分野

経済学を基礎的な分析ツールとして、国際経済、マクロ経済などの問題を分析するとともに、制度・組織・文化などの形成、変容についても社会経済学的アプローチによって検討していく。

研究業績

高増明・奚俊芳「日本と中国の農業に関するTPP参加の経済効果のシミュレーション:GTAPモデルによる推計」『関西大学社会学紀要』第43巻第2号、2012年、1-31頁
高増明編『ポピュラー音楽の社会経済学』ナカニシヤ出版、2013年

演習・論文指導研究テーマ : 社会経済システム論研究

制度、組織、法律、慣習、文化、モラルなどを含む社会経済システムがどのように形成され、進化していくのかを分析していく。そのためのアプローチとしては、ゲーム理論、進化理論、複雑系、カオス理論、遺伝的アルゴリズムなどを基礎とした数理的分析・コンピュータ・シミュレーションを中心にするが、それに加えて歴史的・制度論的な分析、さらに社会・政治と文化の関係を考察するカルチュラル・スタディーズなど多様な分析を比較・検討していきたい。

橋本 理 教授博士(経営学)大阪市立大学

研究分野

企業形態論・非営利組織論。社会サービス(社会福祉や就労支援など)や公的サービスを供給するNPO・協同組合・社会的企業などについて、企業形態論の観点から研究している。

研究業績

『非営利組織研究の基本視角』法律文化社、2013年
『新しい仕事づくりと地域再生』(共編著)文理閣、2006年

演習・論文指導研究テーマ : 企業システム論研究

株式会社制度論、経営者支配論、コーポレート・ガバナンス論、企業の社会的責任論などの企業論に関する先行研究に検討を加え、現代社会における企業システムのあり方を学ぶ。また、企業形態論の研究蓄積を踏まえて、企業間関係に関する問題、「民営化」問題、公企業・NPO(非営利組織)・協同組合・社会的企業などの事業諸形態に関する問題について扱う。企業と社会の関係を、企業論・企業形態論の観点から考察することが主眼となる。

舟場 拓司 教授

研究分野

人的資本(スキルや知識の蓄積)をキーとして、労働市場の分析を行う。

研究業績

「雇用、失業、および未充足求人の変化」『関西大学社会学部紀要』38巻第2号、2007年、95-120頁
「技能の外部性に関する考察」『関西大学社会学部紀要』第36巻第3号、2005年、167-173頁

演習・論文指導研究テーマ : 人的資源論研究

労働経済学の考え方にもとづいて、労働サービスの供給や需要、教育、訓練などの人的資本投資、失業などの問題に取り組む。履修者の関心に合わせて、教科書、先行論文を用いて勉強することにより、深く考える力をつける。合わせて、データを利用して、分析する能力の涵養をめざす。履修者は、労働に関する、関心のある問題について、理論的に考察・検討し、仮説をたて、データにより実証するスキルの獲得を期待できる。

森田 雅也 教授博士(経営学)神戸大学

研究分野

仕事における自立性のあり方の追求。特に、チーム作業方式、裁量労働制、ワーク・ライフ・バランスを最近の研究対象としている。

研究業績

『チーム作業方式の展開』有斐閣、2008年
Management Education in Japan, 2008, Chandos Publishing.(co-written)

演習・論文指導研究テーマ : 人的資源管理論研究

経営学をベースに、組織におけるヒトという資源を活用するさまざまな制度・仕組みや社会における雇用システムのあり方を探る。戦後日本の成長を支えた年功的労務管理システムの限界が露呈し、また、労働力人口も減少する少子高齢社会に向かう現在、働き方をめぐる新たなシステムの構築が至る所で求められている。こうした現状認識のもと、履修者各人の課題について、理論的、実証的双方からの研究を指導する。

安田 雪 教授Ph.D.(社会学)コロンビア大学

研究分野

社会学・組織論。社会を構成する要素間のつながりとその影響力を研究する、社会ネットワーク分析。

研究業績

『ネットワーク分析』新曜社、1997年
『Pajekによる社会ネットワーク分析』東京電機大学出版局、2009年
『パーソナルネットワーク』新曜社、2011年
『ルフィの仲間力』アスコム、2011年
『白ひげとルフィ』アスコム、2012年

演習・論文指導研究テーマ : 社会ネットワーク論研究

社会ネットワーク分析に関する文献購読、データ解析、調査方法などを総合的に学習する。実証研究への応用に重点を置き、組織や地域社会における社会的相互作用の様態分析を行なうために必要な技法を学ぶ。履習者の関心を尊重しつつ、何らかの具体的ネットワークの構造および機能について社会学的考察を行なう力をつけていきたい。

与謝野 有紀 教授

研究分野

不平等と社会関係資本の連関構造が、自殺等の社会病理現況とどのように関係しているかを数理、統計的に検討している。

研究業績

「格差、信頼とライフチャンス-異本の自殺率をめぐって」齋藤友里子・三隅一人編『現在の社会階層3』東京大学出版会、2011年、293-307頁

演習・論文指導研究テーマ : 計量社会学研究

人々の間の信頼感は、社会関係資本と呼ばれている。この社会関係資本は、政治、経済のパフォーマンスを規定し、人々の信頼感が欠如しているときに社会的効率が低下することが指摘されてきた。さらに、昨今では、人々の健康に対しても、社会関係資本の多寡が大きな影響を与えていることが明らかにされつつある。ここでは、統計的な手法を応用し、社会学的視点のもとに、これらの話題について実証的に分析していきながら、計量社会学的な認識・分析の技能の獲得をめざす。

木村 匡子 准教授博士(経済学)京都大学

研究分野

人々の出生・教育・就業行動が経済環境や公共政策とどのように関連しているかについて経済学的に研究している。

研究業績

"The Galor-Weil gender-gap model revisited: from home to market"J. Econ. Growth 15, 323-351, 2010 (with D. Yasui).
"Public provision of private child goods" J. Public Econ. 93, 741-751, 2009 (with D. Yasui).

演習・論文指導研究テーマ : 公共システム論研究

公共システムに関わる問題について経済学的なアプローチで研究する。公共経済学とその周辺分野の文献購読を行い、基本的な理論を習得した上で、各自の興味のあるテーマについて研究を進めていく。必要に応じて、数値計算や実証分析を行う方法についても学習する。受講者は高校レベルの微積分と学部レベルのミクロ経済学の知識を有していることが望ましい。

杉本 舞 准教授博士(文学)京都大学

研究分野

科学史・技術史。とくに情報技術、コンピュータ開発、計算機科学分野の歴史を研究している。

研究業績

『「人工知能」前夜』青土社、2018年
Katsuhiko Sano and Mai Sugimoto, "From Computing Machines to Learning Intelligent Machines: Chronological Development of Alan Turing's Thought on Machines", Understanding Information: From the Big Bang to Big Data, Alfons Josef Schuster(Ed.), Springer International Publishing AG, 2017, pp.101-130.

指導テーマ

科学・技術を社会的な活動として捉えて研究する科学技術社会論は、科学史・技術史、科学哲学、科学社会学の研究伝統に根ざし、様々な分野を横断する学際的領域として発展してきた。科学技術社会論・科学史・技術史、またその隣接分野の理論的枠組みを理解し、その個別の問題への適用について批判的に考察できるようになることを目指す。とくに、科学・技術の歴史的展開について、史料やデータに基づいた実証的な分析が行える力を身につける。

浜田 明範 准教授博士(社会学)一橋大学

研究分野

文化人類学、医療人類学、西アフリカ地域研究

研究業績

(単著)『薬剤と健康保険の人類学:ガーナ南部の生物医療をめぐって』風響社 2015年
(編著)『再分配のエスノグラフィ:経済、統治、社会的なもの』悠書館、2019年
(翻訳)アネマリー・モル『多としての身体:医療実践における存在論』水声社、2016年(田口陽子との共訳)
(翻訳)マリリン・ストラザーン『部分的つながり』水声社、2015年(大杉高司らとの共訳)

演習、論文指導研究テーマ:グローバル文化論研究

文化は、特定の地域や集団の成員が共通して持つ特徴として記述されてきたが、グローバル化の進展や科学技術の普及に伴いこのような静態的な文化概念の捉え直しが進んできている。そこで、(1)アクターネットワーク理論や装置論を中心に理論的な枠組みを学びながら、(2)長期のフィールドワークに基づく文化の理解と(3)具体的な現象を記述・分析するための方法の精度を高めるためのトレーニングを行う。