社会システムデザイン専攻 Social system design ゼミ・卒業研究テーマ

卒業研究テーマの一例

  • SNSを活用した関大前商店街活性化への取り組み
  • 音楽産業の変化によるライブエンターテイメントの発展
  • 日本におけるコミュニティサイクル事業の可能性
  • がんゲノム医療に関する現状と課題
  • 海外比較から見る日本のキャッシュレス化の現状と課題
  • ひとり親世帯の貧困化メカニズム
  • 健康格差を縮小するために −ソーシャル・キャピタルの視点から
  • 日本におけるeスポーツの歴史とこれから
  • ふるさと納税のあり方 −返礼品主義から寄付目的主導へ
  • 買い物難民の歴史から見る移動スーパーの可能性
  • 日本女性の幸福度研究 −家事負担量と学歴に焦点をあわせて
  • 代替肉の普及は可能なのか
  • 人口減少時代における地方創生
  • コロナ禍のニュービジネス
  • 災害時のTwitterの利用状況やツイートの種類ごとの増減からみるソーシャルメディアの情報伝達システムと拡散性

社会システムデザイン専攻 学生研究レポート

※年次は取材当時のものです。

スポーツにおいてホームスタジアムで戦うメリットを、膨大なデータの分析を通して明らかにする。

4年次生 中富 竜也

プロバスケットボールBリーグにおけるホームアドバンテージの影響について研究しています。研究には人やモノ、組織がもつネットワークが社会に与える影響を考える「ネットワーク分析」の手法を用います。全試合の観客数や得点数をはじめとする膨大な記録をデータ化し、そこからホームチームが受けるアドバンテージを明らかにします。データのとり方や分析のプロセスは簡単ではありませんが、社会に出た後に必ず役に立つと感じています。

Interview 社会システムデザイン専攻を選んだ理由は?

社会の問題を発見し、解決する理論や知識を身に付けたいと思ったから。

高校時代、最上級生として部活の問題を考え、解決する難しさを実感した経験から、企業や国際社会、地域スポーツなど広い社会の中で起こる問題を発見し、解決に導く手段を学べる社会システムデザイン専攻を志望しました。

Interview どんな毎日を過ごしている?

【3年次】専門的な理論や手法を身につけ、個別のテーマを深掘りする。

1日のスケジュール
12:00 登校
大学ではどのように学びを進めるかで、午後から授業を受ける日を設けることも可能。講義が始まるまでにランチを兼ねてゼミのメンバーと課題について話し合います。
13:00 「社会システムデザイン実習」を受講
「社会ネットワーク分析」の基礎的な理論や、分析に用いるソフトウェアの操作も学びます。
14:40 ゼミを受講
安田ゼミに所属し、「社会ネットワーク分析」のさまざまな理論・手法への理解を深めながら、個々の研究テーマを掘り下げます。
17:00 アルバイト
少年サッカークラブでのコーチのアルバイトでは、子どもたちに適した技術指導や声かけなど、コーチングの奥深さを学んでいます。

教員からのアドバイス

自分の視点に学術的な理論を加えて研究の価値を高めてほしい。

選手は観客が自分を見ていることを知り、観客もそれを知っている。こうした視線の循環がある種の「儀式」として働き、ホームアドバンテージを生む。このようなゲーム理論の視点を加えることで、中富さんの研究はより面白くなると思います。

安田 雪 教授

労働に関する課題を比較により浮き彫りにし、働く人を支えるより良い形を模索する。

4年次生 小寺 香穂

在宅勤務が仕事と子育ての両立に与える影響について、在宅勤務が普及しているアメリカと日本を比較しながらその関連性を探っています。赤枝先生のゼミで、自分や日本での「当たり前」が、他者や海外の「当たり前」ではないこと、そして両者の「当たり前」を比較することが双方の理解につながり、社会の課題を考える上で重要であると学びました。その視点を生かして研究を進めるとともに、将来は人々が自分らしく働けるようにサポートする存在になりたいです。

Interview 社会システムデザイン専攻を選んだ理由は?

幅広い視点で社会全体を学ぶことが自身の成長につながると思ったから。

当初はメディアの分野に興味があったのですが、社会システムデザイン専攻では経済、経営、人類学なども含めて学べることを知り、幅広い視点で社会全体を捉えられることに魅力を感じてこの専攻を志望しました。

Interview どんな毎日を過ごしている?

1日のスケジュール
9:00 「グローバル化のなかの文化と社会」を受講
例えばマクドナルドのようなグローバル企業でも、国・地域に最適化した商品を提供していることを知り、とても印象的でした。
10:40 「メディア研究方法論」を受講
ビジュアルデータの分析やアンケート実施など、今後研究を進めるにあたって必要となる具体的な調査方法を学びました。
14:40 ゼミを受講
赤枝先生の「コミュニティの比較社会学」ゼミに所属。日本と海外を比較したさまざまな事例をテーマにゼミ生同士で話し合っています。
17:00 アルバイト
多様なお客さんに臨機応変に対応できる力を身に付けたいと思い、大学入学時からレストランでホールスタッフのアルバイトをしています。

教員からのアドバイス

好奇心を大切にしながら、幅広い視点や考え方を身に付けてほしい。

 社会システムデザイン専攻はさまざまな分野の先生方から学ぶことができるので、学際的な考え方を修得できます。好奇心旺盛な小寺さんには、ぜひこの場を生かしてさまざまなことに挑戦し、多様な視点をもってほしいと思います。

村赤枝 尚樹 准教授

人々の選択や行動を科学的に分析し、社会と経済のより良い形を考える。

4年次生 沈 宗遠

行動経済学やゲーム理論を通して、人々の意思決定のメカニズムについて学んでいます。私たちの日常には不確実な要素が多く、人々が理論通りに行動するとは限りません。しかし「なぜこうした結果になったのか」を考える際に、理論に基づく仮説の設定とその検証は非常に有効であり、この学びに出合えてよかったと感じます。今後は留学生と日本人の経済的行動の違いについて研究を進め、お互いの理解を深めるきっかけを作りたいと思います。

Interview 社会システムデザイン専攻を選んだ理由は?

社会やビジネスについて幅広く学べるため。

日本への留学を決める時点では、将来のイメージが明確ではありませんでした。幅広く学んで視野を広げ、自分に合った学びを追究できる場所をと考えた結果、社会システムデザイン専攻を選びました。

Interview 社会システムデザイン専攻のオススメ講義は?

人間行動を理論的に捉える面白さを実感。

「システムデザインリテラシー」です。例えば、1万円を100%の確率で受け取るか、2万円を50%の確率で受け取るか、人々がどのような選択をするのかを理論的に分析できることを学びました。

Interview 社会システムデザイン専攻の魅力は?

学ぶなかでやりたいことが明確になる。

私は幅広い分野について学んだ上で、行動経済学と出合うことができました。やりたいことがはっきりしていなくても、この専攻で学ぶうちに進みたい道が見つかります。社会とビジネスを広く深く学べる点が魅力です。

教員からのアドバイス

社会現象を因果関係からとらえる、合理的な思考を身に付けよう。

何が原因なのか、どれが結果なのかを冷静に考えられる、合理的な思考を学べるのが社会システムデザイン専攻の特色です。

小川 一仁 教授

自分の目で見て体験して、新しい世界に触れる楽しさ。

4年次生 村上 来紗

実習を通し、国や地域により異なる生活スタイルの在り方について学んでいます。2年次に履修した基礎演習では、病気治癒のご利益があると言われる石切神社に行き、周辺の地域で聞き取り調査を行いました。その地域では昔から願掛けで病気を治せることが信じられているということを知りました。卒業研究では佐渡島をフィールドに、島の独自の生活スタイルや島おこしプロジェクトが与えた影響について調査したいと考えています。

Interview 社会システムデザイン専攻を選んだ理由は?

関心のある居住環境について研究するため。

高校生の時に行ったイギリス留学で、ホームステイ先の家族が隣人と鍵を預け合っており、驚いたことがありました。その経験から、日英の生活スタイルの違いに興味を覚え、専門的に研究できるこの専攻を選びました。

Interview 社会システムデザイン専攻のオススメ講義は?

イメージに惑わされない判断力を身に付けた。

「コミュニティの比較社会学」では、日本の都市と地方を比較するなかで、コミュニティの在り方を学びました。一口に都市と言っても多様性があり、先入観を捨てきちんとデータから真実を発見する重要性を知ることができました。

Interview 社会システムデザイン専攻の魅力は?

自ら動き、新しい世界に出合う楽しさ。

理論を学んだ上で調査に赴き、自らの目で確認するという学び方に、知的探求心を刺激されます。フィールドワーク先で未知の生活習慣を知り、それを当然として暮らしている人に出会うと、世界が広がり非常に興味深いです。

教員からのアドバイス

多様性を認め合う現代社会でしなやかに生き、何かを創り出せる人に。

現代社会を生きる上で必要な多面的思考力を村上さんはしっかり養ってくれています。自らの関心や主体性を大切にしつつ、常に多様な視点や意見に学ぶその姿勢を活かし、存分に卒業研究に取り組んでください。

草郷 孝好 教授

人間関係などネットワークの観点から社会問題の解決策を提案。

4年次生 岸 大洋

人や物などの社会のつながりを、分析ソフトを用いて可視化しています。3年次には工場見学で、ものづくりのシステムを考察。また、大阪市の行政課題の解決策については学生コンペにも応募し、ネットワークの観点から提案をしました。現在、私が注目しているのは世界的な観光都市、京都の交通誘導システムについて。外部不経済を排し、人気ゆえの街の混雑をいかに緩和できるか、人々の動線を考慮したルートマップをつくるなどの対策案の構築をめざしています。

Interview 社会システムデザイン専攻を選んだ理由は?

学際的な視点で社会問題を捉えられるから。

組織論に興味があり入学を決意。経済、地域国際、ネットワーク、統計など分野を絞らず幅広い分野に触れながら、社会問題にアプローチする点にも魅力を感じました。

Interview 社会システムデザイン専攻のオススメ講義は?

チームワークに必要なものを学んだ講義。

社会を人々のつながりから考える「組織と社会的ネットワーク」です。組織を円滑に動かすためには職場外の人間関係も影響することを学びました。

Interview 社会システムデザイン専攻の魅力は?

今日の社会問題に独自の視点でアプローチ。

実社会の問題を解決するアイデアをデザインする視点が養える点です。多岐に渡る学問領域を専門とする先生方の下で学び、独自の視点を養うことができると感じています。

教員からのアドバイス

客観的なデータ分析から、最善のシステムを導いてください。

実際のデータに基づき、ネットワーク分析というツールを使い、社会的な最適解を導き出してください。市民・観光客の双方が幸せになれる人々の誘導システムを考察するために、全力でサポートします。

安田 雪 教授