社会学部NEWS

2022.03.02

全国水平社創立100年を迎えて

 2022年3月3日、部落差別からの解放を願って当事者団体である全国水平社が創立、そこで発表された「人の世に熱あれ、人間に光あれ。」という言葉で結ばれる「水平社宣言」から100年を迎えます。
 全国水平社創立100周年を記念して企画された『講座 近現代日本の部落問題』全三巻(第一巻「近代の部落問題」、第二巻「戦時・戦後の部落問題」、第三巻「現代の部落問題」、解放出版社)の編者として、部落問題を主たる研究テーマとしてきた筆者も、長らく7年ほど編集と執筆にかかわってきたのですが、ようやく発刊の運びとなりました。
 三巻あわせて1600ページを超える大著となりますが、今後、部落問題研究を志す人、日本社会における差別問題を考えたい人にとっては必読の書となっています。総勢42名からなる論集ですので、図書館などで手に取って、関心のあるところから読んでいただければと思います。
参考:「社会学部・内田龍史教授 西日本新聞に記事掲載」「全国水平社宣言の現代社会につながる3つの意義について」(https://www.kansai-u.ac.jp/ja/about/pr/media/2021/12/post_64340.html)

(内田 龍史 教授)