社会学部NEWS

2022.01.25

小川博司先生の最終講義をきいて

 1月22日(土)の午後、社会学部メディア専攻の小川博司教授の最終講義が行なわれました。会場となった第3学舎の教室に集まった参加者だけでなく、YouTubeでも配信され200名ちかい方がたが視聴されました。教室での講義ももちろんよいのですが、遠くで暮らす卒業生や研究者にとっては小川先生のお話を聞く貴重な機会になったようです。
 「音楽化社会研究50年―メディア文化とライブ文化の間で」というテーマどおり、東京での幼少時代から学生、院生時代、さらに関西に来られてからの研究のあゆみをふりかえるものでしたが、それぞれの話題は必ず、これから何を考え、どういう本を書きたいかという方向につながっていました。
 関西大学社会学部は、全国的にみてもユニークな音楽研究の拠点です。その柱であった小川先生の退職はたいへん残念ですが、メディア専攻だけでなく社会学部には音楽を研究対象とする研究者が多く在籍し、若い世代も育っています。これからも、音楽を研究するなら関西大学社会学部という定評を裏切ることがないよう、精進しようと思いました。
 小川先生に感謝するとともに、これからもたくさんのご論考が発表されるのを心待ちにしています。

(永井 良和 教授)