社会学部NEWS

2020.12.22

朝日放送テレビと共同研究

 阪神・淡路大震災から25年目を迎えた2020年、朝日放送テレビでは「阪神淡路大震災25年 激震の記録1995」をインターネット上で公開しました(https://www.asahi.co.jp/hanshin_awaji-1995/)。このサイトでは約38時間分の取材テープを、取材地や取材日ごとに自由に閲覧することができます。約6400名の死者を出した大災害から四半世紀がたち、当時の災害報道の検証がはじまっています。
 社会学部松山ゼミでは、朝日放送テレビと連携して、この震災アーカイブを用いた共同研究を行っています。さらに、発災から1週間のOA同録も朝日放送テレビからお借りして、「あの時テレビは何ができて何ができなかったのか」、当時の報道記者やデスクの方にもインタビューしながら研究しています。過去の震災報道を検証することで、今後の震災報道のあり方、そしてインターネット時代のテレビのあり方が見えてくるはずです。この連携をきっかけにして、関西でも放送局と大学による共同研究がどんどん広がればと思っています。なお朝日放送テレビの取り組みは、木戸崇之・朝日放送テレビ『スマホで見る阪神淡路大震災――災害映像がつむぐ未来への教訓』(西日本出版社、2020年)として書籍にもまとめられています。ぜひご覧ください。

(松山 秀明 准教授)