社会学部NEWS

2020.09.23

幻の表紙

 1987年から5年おきに7回30年も大学生の価値観調査を行ってきました。共同研究ではなく1人の研究者が30年も調査を続けて行うのはほとんど例がないことで、10年前からは毎回調査が終わるたびに、下記のように1冊の書籍として出版してきています。

・『不安定社会の中の若者たち――大学生調査から見るこの20年』(世界思想社、2009年)
・『不透明社会の中の若者たち――大学生調査25年から見る過去・現在・未来』(関西大学出版部、2014年)
・『時代を生きる若者たち――大学生調査30年から見る日本社会』(関西大学出版部、2019年)

 30年と言えば、一世代完全に入れ替わるだけの時間です。当然ながら、同じ大学生と言ってもその価値観は大きく変わってきたことが調査結果からくっきりと表れています。その変化はとても面白いのですが、それを紹介していたら、とてもこのスペースでは書ききれませんので、ぜひ書籍を入手して読んでいただけたらと思います。
 この場を借りて紹介したいのは、最新作の幻の表紙です。30年の学生たちの変化を、自分のゼミ生の集合写真で示そうとしたもので、それが1枚目の写真です。残念ながら採用されなかったのですが、このまま公開できないのは残念なので、ここで紹介させてもらうことにしました。写真が小さいのでわかりにくいとは思いますが、外見からもやはり大学生が変わったことがわかると思います。
 ちなみに、実際に採用された表紙が2枚目の写真です。よかったら探して読んでみてください。

(片桐 新自 教授)