社会学部NEWS
2020.06.29
社会学教育の「業界標準」?
![](https://www.kansai-u.ac.jp/Fc_soc/mt/archives/img/assets_c/2022/03/0e4a59bb1c861bd961a5f74e3a01c1beddb6a0e2-thumb-750xauto-62118.png)
日本社会学会の中の委員会が、『社会学教育のグローバル・スタンダードとは?』という報告書を昨年まとめました。そこでは、英語圏における代表的な社会学の教科書の構成がほぼひとつの形に収斂して「デファクト・スタンダード」(事実上の業界標準)が成り立っていると指摘されています。激しい販売競争にしのぎを削っているはずの英語圏市場で教科書の内容が画一化(といってもその枠のなかでの創意工夫のバラエティには凄まじいものがありますが)に向かっているというのは、日本語で書かれた社会学の教科書や大学生向け入門書の多様性と比べると非常に興味深いものがあります。上記の報告書はやや専門的な内容ですが、以下のウェブサイトからダウンロードできます。
https://jss-sociology.org/iinkai/20190308post-8740/
(髙瀬 武典 教授)