社会学部NEWS

2019.09.17

社会学塾

 一昨年3月より、半年ごとに「片桐“社会学”塾」というものを開催しています。この塾は、大学を卒業して社会に出た社会人を対象に、実生活において社会学を活かすために、様々な問題について考えていこうという勉強会です。
 社会学は社会を生きていく上で、本当に役に立つ有用な学問(思考法)なのですが、それを実感できていない人が世の中には多いと思います。もったいないというのが私の正直な思いです。そう思って呼びかけたら、ぜひ参加したいという人がどんどん増えて、現在塾生は56名になっています。私のゼミの卒業生が大半ですが、他のゼミ出身の方、関西大学以外の大学出身の方、私より年上のゼミ生の親御さんなど、いろいろな方が参加してくれています。また、離れたところに住んでいて毎回の塾に出席するのは容易ではないが、通信制のような形で参加してくれている人もいます。
 そして、最近開催した第6回では、子連れ参加もOKという形を取りましたので、子どもたちも一緒に参加するという新しい形の勉強会になりました。ちなみに、今回参加した小学2年生の女の子は、「専業主婦」をめぐる大人の議論を聞いて、「自分は専業主婦にはならない」と心に決めたそうです。
 これまでにこの塾で取り上げたテーマをいくつか紹介しておきます。
「学校の担う範囲について――現役小学校教諭の立場から」
「家族のお墓、どうしますか?――多様化する供養とお墓の在り方」
「日本語教育っておもしろい!――日本語教育から見えるもの」
「医療の現場で考えていること――終末期医療の現場で家族に語ること」
「モンスタークレーマー化する人々――お客様は神様ですか?」
「主婦という仕事あるいは生き方を考える」
「日本の防衛について」
「安倍一強内閣はなぜ生まれたのか?――現代政治史から読み解く」
 関心を持たれ方は、こちらをご覧ください。

(片桐 新自 教授)