社会学部NEWS

2019.07.29

「社会をつくる」実践

 私は主にマイノリティ問題を研究しているのですが、最近発刊した共著に『コミュニティ・ユニオン————社会をつくる労働運動』(松籟社、2019)があります。
 少子高齢化により人手不足が懸念され、「働き方改革」などが叫ばれていますが、非正規雇用者数は増加の一途をたどり、社内に労働組合が存在せず、劣悪な労働環境で働かざるをえない正規雇用者も多く存在します。そんな現代社会において、労働者の権利や生活を守る砦となっているのが、「パートでも、派遣でも、外国人でも、だれでも、ひとりでも、メンバーになれる」コミュニティ・ユニオンです。
 本書は、「コミュニティ・ユニオン全国ネットワーク」のみなさま方のご協力を得て、組合員の方々への質問紙調査や、各ユニオンへのインタビュー結果をまとめ、その実像を、地域性・外国人労働・女性労働・貧困・福祉などといった様々な角度から明らかにしています。本書を通じて、「社会をつくる」実践を、多くの人々に知っていただければと思います。

(内田 龍史 教授)