社会学部DAYS

2021.01.19

バーチャルゼミ

  • メディア専攻

 メディア専攻富田ゼミでは、COVID-19により対面授業が困難になったためにClusterとzoomを併用してゼミを実施してきました。
 Clusterとは、インターネット上に会場を作り、アバターで参加してイベントを開催できるサービスです。パソコンやスマートフォンから簡単に無料でアクセスできます。春休み中にゼミ生と準備をして4月からすぐに本格的にバーチャルゼミを開始しました。
 アバターの作り方などは少し教えるだけでゼミ生たちはすぐに理解してくれました。夏には、ゼミ合宿もClusterで実施しました。サマーキャンパスでは高校生向けの模擬ゼミもClusterで実施しました。10月にはオンライン国際シンポジウムにも参加しました。まさに場所の制約を超えた一年間でした。
 ゼミ生とは一度も対面で会ったことはありません。しかし、普段よりもゼミ生との距離が近く感じ、濃密なゼミができました。このような関係をShaun MooresはDoubling of Placeと呼んでいます。離れた場所が重なっているように感じることを指します。それはゼミの研究テーマのひとつでもありました。
 実は、2020年度のゼミは京都南座に協力して初音ミクの超歌舞伎とコラボしたイベントを開催する予定でした。COVID-19のためにすべてが中止となってしまいましたが、その代わりこのようにゼミそのものがバーチャルになりました。来年度はゼミ生と相談して今度は時間の制約を超えてみようと思っています。2021年度のゼミのテーマはDoubling of Timeです。しかし、時間と場所を超えたゼミで私のアバターは何歳に設定すればいいのでしょうか。29歳は少し若すぎますか。
<バーチャルゼミの様子はこちらから>

(富田 英典 教授)