社会学部DAYS

2021.01.26

はじめての卒論発表会

  • 心理学専攻

 2019年に誕生した松田ゼミの1期生が巣立ちの時期を迎え、ゼミにとって初めての卒業論文発表会を開催しました。松田ゼミではメディアが人間の認知活動に与える影響を中心に、実験による実証的な研究を行っています。今年度の卒業研究には、SNSやゲーム、動画といった大学生にはお馴染みの題材を扱った研究のほか、衛生マスクによる顔の印象の変化や、オンライン会議で映える化粧の濃さなど、まさに今の時代を象徴するテーマもありました。
 その中からゼミ生による投票の結果最優秀発表賞に選ばれたのは「Big Five尺度短縮版のスマートフォンアプリ化」という研究でした。独学でプログラミングを覚えてアプリを開発しただけではなく、そのアプリの使用感に関する調査も実施し、心理学研究におけるスマートフォンアプリの有効性を示した研究です。他にも実験のために独自の3Dアクションゲームを作る猛者もいました。
 今年度は新型コロナウィルスの感染拡大のため、多くのゼミ生が当初の実験計画を変更せざるを得ないという苦労もありました。しかし、そんな苦境の中でも学生ならではの感性と発想力を生かし、数々の素晴らしい研究をやり遂げてくれたことに敬意と感謝を表したいと思います。卒業研究は想像以上に大変だったと思いますが、この経験を糧に、松田ゼミ1期生として自信を持って社会に羽ばたいて欲しいと切に願っています。

(松田 剛 准教授)