社会学部DAYS

2021.02.19

社会学の仕事としての卒業論文ーコロナ禍を記録するー

  • 社会学専攻

 2020年度の卒業論文は、関大LMSを通じたオンライン提出となった。私のゼミの卒論報告会もオンラインで行った。報告会を終えて、この1年間を思い返す。コロナ禍になり、春学期は、オンラインでのゼミに切り替わり、課外活動は全て制限された。秋学期、対面のゼミを再開するも、皆マスクをして、距離をとりながら慎重な様子。卒論を執筆するにあたり、資料の収集にも苦労がみられる。思ったように調査できないという悩みは研究者共通のものである。人と人のコミュニケーションのあり方が大きく変化するなかで、社会の変化を記録することは社会学の仕事である。大変な時期ではあったが、この状況で書かれた卒論は、時代の潮目を描写するものとして、重要な意味があると確信する。

(雪村 まゆみ 准教授)