
2021.06.08
裁判所で社会を学ぶ
- 社会学専攻

ゼミでは毎年春に裁判所へ傍聴に出かけている。裁判所で直接見る世界はわたしたちが普段TVや新聞などのメディアで見る世界とは別物であることをゼミ生に実感してもらうためである。結婚詐欺の事案でも、多くの人が抱く加害者像はイケメンで髪の毛さらさらの若い男性といったところだろうが、実際、裁判で見る被告はほとんどが中年女性であり、被害者は高齢の独身男性である。こうしたちょっとした「発見」が自分の身のまわりを見る目を変えてくれる。
(山本 雄二 教授)