能登半島地震から20カ月後の被災地(能登町・輪島市・珠洲市)を訪問して (その2)
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9月13~14日は、「能登若衆の会」のメンバーが活動する幾つかの拠点を訪問したので、2回に分けて報告します(沖友・山上・石川)
4.「のと復耕ラボ」の活動拠点で――輪島市三井町
輪島市三井町は、山間部で農林業を営む集落が多く、地震前から過疎化が進んでいましたが、100〜200年前の古民家が多く残り、豊かな里山の暮らしや景観が特徴でした。こうした地域資源を活かして、地震前から三井町では「里山まるごとホテル」を開設し、地域全体を一つのホテルと見立て、能登に暮らしているように滞在できる場所を提供していました。

(写真4-1)「茅葺庵」の様子(2025年9月13日撮影)
しかし、能登半島地震で、古民家の倒壊、土砂崩れ、道路崩落、ライフラインの寸断等の甚大な被害が生じ、住民の半数が奥能登外へ二次避難したそうです。そして観光拠点であった「里山まるごとホテル」は、ボランティアや支援者の拠点としての役割を果たすようになり、その中で、里山里海の文化や歴史を掘り起こし、再び、豊かな里山で暮らせるような活動が「のと復耕ラボ」として始まりました。代表的な取り組みである「森づくりプロジェクト」では、能登の美しい里山里海を守り続け、自伐型林業を通じて間伐を行い、災害に強い里山環境の維持と再生を目指しています。手入れの行き届いた森は土砂災害リスクを減らし、多様な動植物を支える生態系を保つ役割も果たすそうです。

(写真4-2)「のと復耕ラボ」の森林研修の現場で(2025年9月13日撮影)

(写真4-3)ボランティアが寝泊まりする「インスタントハウス」(2025年9月13日撮影)
地震後、「のと復耕ラボ」には、観光客ではない地域外の人々が、長期的に関わる「関係人口」が集まってきており、地域とのつながりの質も変わってきているそうです。「のと復耕ラボ」の活動は、単に地域を豊かにするだけではなく、人と人とのつながりや防災力を育み地域の暮らしを支え、復耕していくという意味があると考えます。