地域交通の実態を調査するため近江鉄道と近江鉄道管理機構を訪問しました

 吉田ゼミ3回生の青木、浅井、四方です。

 私たちは、昨年9月5日に近江鉄道と近江鉄道管理機構を訪れました。

 近年、赤字路線を有する事業者単独で運営が困難な地域交通が増えており、路線を維持するためには行政の力も必要であると考えました。

 そこで私たちは、地域交通を維持するために有効な手段として上下分離方式に注目しました。その調査の一環で、2024年4月に上下分離方式を採用して間もない近江鉄道を対象にインタビュー調査を行いました。上下分離とは、列車の運行を行う会社と、線路などのインフラの維持管理を行う会社を別にする仕組みのことで、鉄道を運営する会社からインフラの維持管理という重荷から解放し軽減することが最大の目的です。

 インタビュー調査では、上下分離方式を採用したことによるメリットやデメリット、上下分離方式を採用したことによる今後の見通しなどを質問しました。その中で近江鉄道の車庫も見せていただくことができ、実際に上下分離方式を採用する際に委譲された施設などを見学させていただきました。

 現地を訪問することで、現場で働いている職員の方々から上下分離方式に対する考え方や、上下分離方式を採用したからできたことなど、インターネットや文献等では知ることができなかった内容を知ることができました。

 調査の内容は、昨年11月に公益財団法人関西交通経済研究センター主催の第17回懸賞論文に応募いたしました。

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(↑近江鉄道の視察)