奈良・五條市の公共交通についてアンケート調査を実施しました

 吉田ゼミ3回生の中西、齋藤です。

 日本では少子高齢化や人口減少が進み、特に過疎地域では公共交通機関の運行頻度が低下し、住民の移動手段が限られています。奈良県五條市では、バスや電車の本数が少なく、自家用車への依存が進む一方で、車を持たない高齢者は移動が困難となり、生活の質が低下しています。

 私たちは昨年9月、五條市にある3自治会(北山、牧野・田園、五條中央・阪合部)の高齢者を対象に公共交通に関するアンケート調査を実施しました。市役所の担当者を通じ各自治会に依頼したところ、3自治会で合計約50人の高齢者から回答をいただくことができました。

 アンケート調査より、高齢者にとって利用しやすい公共交通を目指すためには、車両のバリアフリー化や運行ルートの見直しが必要であることが分かりました。また、高齢者にとって分かりやすく且つアクセスしやすい情報提供も重要であると考えました。

 公共交通は地域社会の核となる重要なインフラです。少子高齢化が進む中、地域の課題に向き合い、誰もが安心して移動できる仕組みを構築することが求められています。

 私たちはアンケート調査の分析結果をまとめ、昨年11月には公益財団法人関西交通経済研究センター主催の第17回懸賞論文に応募いたしました。

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(↑)五條市 ゴーちゃんタクシー