関西大学 文学部

文学部の概要

学部概要

「人文学」という森の探検 幅広く、奥深く学ぶ

関西大学文学部は、言語と文学、思想と文化、歴史と地理、教育と心理といった多様な切り口から、「人文学」という深い知の森に分け入り、これまでの人類の営為や人間社会の有り様を学び、検討し、捉え直すことを通じて、新しい時代を切り拓き、新しい価値を創造する人材を育てることを目指しています。
そうした人材育成のため、文学部では次のふたつのことを重視しています。すなわち、1「幅広い教養」を得た後に、それを土台とした、2「深い専門性」を身に付ける、ということです。言い換えれば文学部生には、1オールラウンダー的な要素(色んなことについて語れる・興味があること)と、2スペシャリスト的な要素(好きなことがとことん好き・詳しいこと)の、両面を獲得して欲しいのです。

方向性を考えるゆとり 1年かけてじっくり選ぶ

文学部のすべての新入生は、まず総合人文学科という「学科」に一括入学します。学科の下位区分として「専修」が19ありますが、1年次生の段階では、そのいずれにも所属しません。入学後の1年間は、19専修が提供する入門講義「学びの扉」・入門ゼミ「知へのパスポート」といった初年次生向けの科目を受講し、自己の適性、自分に向いている専門分野をじっくりと見定めます。
文学部の19専修は、その研究テーマも研究対象も研究方法も、またほぼ100名の教員の研究姿勢も、実に多種多様です。そうした多彩な学問の姿を、文学部生は1年かけて体験し、ゆとりをもって自己の方向性を見極めたうえで、希望専修に進むことになります。

20,000字の卒業論文 4年間の学習成果を形にする

2年次生からは、所属専修の中心的な科目である「専修研究」・「専修ゼミ」を受講し、専門性に磨きをかけていきます。「専修研究」とは専門性の高い内容の講義科目、「専修ゼミ」とは受講生が発表やディスカッションをする少人数制の演習科目です。このように同一専修の仲間たちと切磋琢磨しつつ、さらに文学部生は、自らの関心に応じて、各専修の様々な専門分野を講じる「専修関連科目」や、専修の枠を超えた分野に関する「総合人文学科目」などを履修し、自己の研究テーマを中心とする、知識の有機的な体系化を図ることができます。
こうして、「幅広い教養」と「深い専門性」を身に付けた文学部生は、ゼミの指導教員のアドバイスも受けながら、4年間の学習の集大成として約20,000字の卒業論文を執筆します。1年次生にとっては、20,000字も何を書くことがあるのだろうかと思えるかも知れませんが、心配は要りません。人文学の森の中には、汲めども尽きぬお宝が、たくさん埋まっているのです。

視野を広げる、専門を深める。多彩な学びのニーズに答えます。
モデル例
  1. モデル例1英米文化専修
    アメリカのポップ・アートについて探求したい。
    1. 1総合人文学科目
      Intensive English Programなど
    2. 2専修関連科目
      カルチュラル・スタディーズ、西洋美術史、現代芸術論、英米文化専修研究Ⅳなど
    3. 3専修研究
      英米文化専修研究
    4. 4専修ゼミ
      英米文化専修ゼミ

    ヨーロッパの美術史やアメリカの大衆文化に関する十分な知識も踏まえたうえで、ポップ・アートと呼ばれる芸術運動の文化史的意義について調べていきたい。

  2. モデル例2国語国文学専修
    日本語教師になって留学生の手助けをしたい。
    1. 1総合人文学科目
      言語学研究、比較日本文化論、文化人類学入門
    2. 2専修関連科目
      日本語学、日本語表現論、日本語教授法、教育人類学、異文化接触論
    3. 3専修研究
      国語国文学専修研究
    4. 4専修ゼミ
      国語国文学専修ゼミ

    留学生の視点で日本語・日本文化を見直してみたら、気づかなかった「日本人らしさ」が見えてきた。真の異文化理解は自文化理解でもあったのだ。

  1. モデル例3比較宗教学専修
    グローバル化する現代社会。世界の人々の宗教と文化を理解したい。
    1. 1総合人文学科目
      「世界のイスラーム文化」、「キリスト教の社会と文化」など
    2. 2専修関連科目
      「宗教学概論」、「仏教学概論」、「宗教学フィールドワーク入門」、「異文化接触論」など
    3. 3専修研究
      比較宗教学専修研究
    4. 4専修ゼミ
      比較宗教学専修ゼミ

    色々な宗教を背景にもつ人たちとお付き合いする機会が増えるグローバル化社会。世界にある色々な宗教に関する幅広い知識を、その学び方と共に、吸収したい。

  2. モデル例4フランス学専修
    ドラマティックとはどういうことなのか考えたい。
    1. 1総合人文学科目
      神話研究、キリスト教と芸術
    2. 2専修関連科目
      美学・芸術学概論ab、映像文化史ab、フランス文学史ab、フランス学専修研究
    3. 3専修研究
      フランス学専修研究
    4. 4専修ゼミ
      フランス学専修ゼミ

    文学部の複数の専修で開設されている、演劇・映画・文学に関連する科目を受講して、「劇的なるもの」とは何なのか、ということについて考えたい。

  1. モデル例5日本史・文化遺産学専修
    日本史の研究を深めて学芸員や考古学の技師を目指したい。
    1. 1総合人文学科目
      日本の文化遺産学・古文書を読む・古記録を読む・博物館概論
    2. 2専修関連科目
      考古学研究・民俗学研究・日本及東洋美術史・アジア史研究、日本史・文化遺産学専修研究
    3. 3専修研究
      日本史・文化遺産学専修研究
    4. 4専修ゼミ
      日本史・文化遺産学専修ゼミ

    日本史をアジア史・世界史の視野からみていきたい。寺社・史跡・お祭り見学のフィールドワーク、それに絵画や彫刻にも興味があるし、発掘も体験してみたい。

  2. モデル例6教育文化専修 
    古今東西、社会の中で「子ども」とはどういう存在であったか考えたい。
    1. 1総合人文学科目
      民俗学を学ぶ、現代社会とジェンダー、日本の文化と人間を考える、子供から大人への過程を考える、生と死の倫理学
    2. 2専修関連科目
      教育人類学、教育と文化の社会学、日中比較文化論
    3. 3専修研究
      教育文化専修研究
    4. 4専修ゼミ
      教育文化専修ゼミ

    教育学だけではなく、社会学や人類学、民俗学、歴史学、文学、心理学、倫理学など、様々な学問分野から学際的に「子ども観」についてアプローチしたいと考えている。また、諸外国との比較も是非とも行なってみたい。

  1. モデル例7映像文化専修
    世界の映画を見渡しながら、その文化的背景についても学びたい。
    1. 1総合人文学科目
      キリスト教と芸術、西洋文化史
    2. 2専修関連科目
      比較映像文化論、映像文化史、映像芸術論、演劇学・文芸学、異文化接触論
    3. 3専修研究
      映像文化専修研究
    4. 4専修ゼミ
      映像文化専修ゼミ

    文化的背景が分かると、外国映画もより楽しく見えてくる。映画史と文化史を同時に学ぶ相乗効果で、幅広い知識を身につけたい。

  2. モデル例8アジア文化専修
    アジアの「少数民族」と呼ばれる人たちの文化を知りたい。
    1. 1総合人文学科目
      文化人類学入門、神話研究、チベット文化論
    2. 2専修関連科目
      アジアの伝統文化と現代ⅠⅡ、沖縄・琉球文化論ⅠⅡ
    3. 3専修研究
      アジア文化専修研究
    4. 4専修ゼミ
      アジア文化専修ゼミ

    少数民族の文化の独自性は、どこにどのような形で見いだせるのか、アジアを広く視野に収めながら考えたい。