薬物乱用防止

薬物乱用は「ダメ。ゼッタイ。」~あなた自身をダメにする!!~

 昨今では、服用した者が重篤な症状を起こして救急搬送されたり、重大な事件・事故を引き起こしたりする等、危険ドラッグの乱用が大きな社会問題となっています。
 また、危険ドラッグ以外にもシンナー、覚せい剤、大麻といった薬物の乱用はインターネットやSNSの普及を背景に比較的容易に手に入るようになり、なおかつ乱用者の低年齢化が進む等、薬物を取り巻く現状は憂慮すべき状況にあるといえます。

Q.薬物の乱用とは、どんなことですか?
A.薬物を社会のルールからはずれた方法や目的で使うことを薬物乱用といいます。また、覚せい剤等の違法薬物はたとえ1回だけの使用でも乱用になり、犯罪になります。
Q.薬物を乱用すると、どうなりますか?
A.一度、薬物を乱用すると中枢神経(脳)が侵され、その弊害が一生ついてまわります。また、たった一度の使用でも死に至ることもあります。1回ぐらいならと思っても、また使いたくなり、繰り返し乱用してしまい薬物を止めようとしても自分の意思ではやめられなくなってしまう「依存症」になります。
そして、繰り返し乱用しているうちに、それまでの量では効果がうすれていくため、多くの量を服用するようになってしまいます。
Q.誘われたら、どうしたらいいですか?
A.薬物乱用がもたらす恐ろしい結果について正しく理解し、誘われても断固として「ダメ。ゼッタイ。」と勇気をもって断ることです。
Q.薬物乱用は犯罪ですか?罪はありますか?
A.薬物乱用は、れっきとした犯罪です。法律で厳しく禁止されており、違反すれば重い罰を受けることになります。罰則は国によって違いはありますが、最高刑が死刑という国もあります。また、その国の人だけではなく、観光で訪れた外国人でも犯罪者として逮捕されます。

『薬物乱用の甘い誘い』~こんな誘いには気をつけよう~

○面白いクスリがあるんだけど     ○みんなやってるよ(やってないのはきみだけ)
○痩せられるよ            ○ただの栄養剤だよ
○イライラがとれてスッキリするよ   ○最高の気分が味わえるよ
○肌が綺麗になるよ          ○1回だけなら平気だよ
○とりあえず預かってよ        ○ちょっとだけ試してみない    ...等

 1回だけと思って始めた人も薬物に溺れる悪循環に陥り、自分の意思だけでは止めることができなくなります。そして、友人や家族といった自分の大切な人たちも失ってしまい孤立してしまう結果となります。
 薬物乱用の防止は薬物を乱用する一部の人だけの問題ではありません。大切なのは、乱用者以外の多数の人々によって薬物乱用を許さない社会環境づくりをすることです。
 薬物乱用は1回でも「ダメ。ゼッタイ。」です。そして薬物所持・乱用は犯罪です。このことを忘れないようにしてください!

乱用される恐れがある薬物の種類

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危険ドラッグ(脱法ハーブ・合法アロマリキッド等)について

 薬機法の改正により、2014年4月1日から「指定薬物の所持・使用等が禁止」になりました。危険ドラッグの多くには、指定薬物が含まれているため、これらを所持・使用・購入・譲り受けた場合には3年以下の懲役又は300万円以下の罰金又はこれらが併科されることとなりました。
 「危険ドラッグ」は以前「脱法ハーブ」「脱法ドラッグ」「合法ドラッグ」等と呼ばれ、その呼称から" 安心である"、" 違法でないので捕まらない" 等誤った認識をされがちでしたが、違法薬物と同等に、もしくはそれ以上の危険な成分が含まれていることもあり、使用による健康被害や事件が発生し社会問題になっています。そのため、2014年7月に厚生労働省と警視庁により『危険ドラッグ』と呼称が変更されました。
 危険ドラッグは「ハーブ」「お香」「アロマ」「バスソルト」等としてインターネットや店舗で販売されています。
だまされないようにしてください!
 違法薬物が含まれていたら、持っているだけで犯罪です。知らないうちに犯罪者になってしまうかもしれません。
自身の健康や健全な学生生活を守るためにも、これらの薬物を安易に使用することは絶対にしないでください。
 (ご参考)厚生労働省HP: www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/
yakubuturanyou/index.html

薬物に関する相談窓口

相談窓口 電話番号
大阪府健康医療部薬務課 06-6941-9078
大阪市こころの健康センター 06-6922-3475
大阪府こころの健康総合センター 06-6691-2818
堺市こころの健康センター 072-245-9192

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