AED(自動体外式除細動器)

 AED とは、心臓発作等による突然の心肺停止者に対して、心臓への除細動(電気ショック)を自動で行う機器のことです。関西大学では、主要な箇所にAED を設置しています(キャンパス内の駐輪場・避難場所・AED設置場所ページ参照)。


 日常生活の中で、心臓発作による心停止がおこることがあります。そのうち多くの場合は、心室細動という不整脈です。この心室細動がおこると、心臓の筋肉が調和せずにあちこちで小さく震えてしまって、本来のポンプ機能が果たせません。そのため、身体中に血液がまわらなくなり、最初に脳の酸素が不足し、その状態が長びくと、脳細胞が死んでしまい、意識が戻らなくなります。心室細動は、もともと心臓病を持っている人におこりやすいですが、幼若な人では、胸にボールが当たっただけでおこることがあります。心室細動の状態が1分経過するごとに、生存退院率が7~10%低下し、10分以上経過すると、ほとんど回復は望めません。救急車を要請しても、現場に到着するまで、平均約8.5分かかります。つまり、現場にいる方の救急処置が重要なのです。
 心室細動等心停止時の切り札が、除細動(電気ショック)です。2004年から一般の方もAED(自動体外式除細動器)を使った除細動が可能になりました。
 使用方法としては、使用者が、電源を入れると、音声メッセージが流れ、操作方法を指示してくれますので、使用者はその指示通りに操作を行います。電極パッドと呼ばれるシールを傷病者の胸に、絵で示されているとおりに貼り付けるだけです。除細動が必要かどうかは、AED が自動的に判断するので、除細動が必要なければ、電気ショックは行われません。そのため、安全性も確立されています。

POINT

AED の使い方を含んだ心肺蘇生法の講習会に参加しましょう!!
 大学(正課外教育プログラム)や大阪ライフサポート協会(osakalifesupport.or.jp/)等では、毎年講習会を実施していますので、あなたの家族や友達を救うために、またその場に居合わせた誰かを救うために是非受講してください。
 なお、大学からの案内は、インフォメーションシステム等を通じてお知らせします。