SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)等の利用

 近年、SNS等の普及により、いつでも、どこでも、誰でも社会への情報発信をパソコンやスマートフォン等を利用することで、容易に行うことが可能となっていますが、その反面、軽率な書き込み(発言)によるトラブルが急増しています。
 SNS等は正しい利用を心掛ければ、友人とコミュニケーションを深める等、非常に有益で楽しいツールとなりますが、不適切な利用をした場合には、あなた自身だけでなく、家族や友人にまで被害がおよぶことがあります。匿名で利用した場合でも、その多くの場合は個人が特定されており、一度書き込み(発言)をしてしまえば、第三者によって保存・アーカイブ化され、完全に削除することは困難です。一度の軽率な書き込み(発言)が、あなた自身の将来を大きく変えてしまう可能性があることを認識してください。
 また、関西大学の学生であることを明かした上で、SNS等を利用する場合には、個人としての活動だけではなく、社会全体からは本学学生の代表的な行為であるような印象で受け取られることを十分に自覚してください。あなた自身と関西大学の名誉と信頼を損なわないよう、関西大学の学生として、モラルに欠けた行動はしないよう心がけましょう。

トラブルを防ぐ、SNS危機管理4つの原則

1 SNS等においても日常生活と同様に、社会的ルールを遵守すること
•アルバイト先等で、職務上知り得た情報等を書き込む(発言する)ことも、守秘義務違反や服務規程違反等に当たります。
•あなた自身や他者の個人情報も、容易に掲載しないこと。特に集合写真等で他者の写真や情報を無断で掲載することで、トラブルになることがあります。

2 SNS等で他者を傷つけるような発言はしないこと
•実名が出ていなくても関係者にはその個人や団体が識別できる内容で、社会的評価を不当に貶める誹謗中傷の書き込み(発言)は、人権侵害であり、名誉毀損です。
•友人やアルバイト先、就職活動先に対する一方的な不平・不満、暴言等は、名誉毀損にならなくても、相手がそれを知り不快であると感じた場合には、精神的損害や業務妨害等を理由とする賠償問題になることがあります。

3 SNS等では他者に誤解を与えるような不用意な発言をしないこと
•事実関係の有無にかかわらず、一般的見解から外れた書き込み(発言)は、他者に誤解を与える可能性があります。大げさな表現や面白半分のつもりでも、反感を買うなど、トラブルの原因となることがあります。

4 SNS等の情報は必ずしも正しい情報ではないということ
•SNS等に掲載している寄付のお願いや友人を介した勧誘の中には、デマや不確かな情報もあります。情報があやしいと思った場合には、その情報に関する組織や機関に確認し、あなた自身が被害者や加害者にならないようにしましょう。
 このように、インターネット上での登録や情報発信等に関する危険性を十分に理解し、SNS等を利用してください。
 また、次ページの著作権に関する記事もよく読んでください(自身のSNSにネット上にあった画像等を勝手に使用し、その料金の請求にまで発展したトラブルの事例も報告されています)。

SNSとは...
 インターネット上のコミュニケーションツール。友人や知人との円滑なコミュニケーションの手段を提供したり、趣味や嗜好、出身校、あるいは友人を介して新たな人間関係を構築する場等を提供しているサービスである。代表的なSNSとしては、Facebook、X(旧:Twitter)、LINE、Instagram等がある。

SNS利用について(参考)

〔関西大学 ソーシャルメディア利用に関するガイドライン〕
 www.kansai-u.ac.jp/ja/info/security_policy.html