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『明治中学 規矩要訣』（めいじちゅうがく きくようけつ）
中村儀右衛門が木造建築の加工技術である「規矩術」のテキストとして明治16年（1883）に出版したものです。泊園書院の藤澤南岳による序文につづく凡例には「此法、予帳中の秘にして他書に非ざるべし」と記されており、他の手引書には見られない儀右衛門独自の技法が記されているのが本書の特徴です。最終頁にある近刊予告には、「中村儀右衛門編輯発行図解」として『精選規矩術』・『開化準縄遣』の二冊が挙がっています。「大阪の劇場大工」として活動する以前の中村儀右衛門の足跡を伝えるものです。
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