気仙沼市・鈴木昇前市長との出会い 気仙沼調査研修/デシャン教授親子と過ごした3日間(3)

亀井ゼミ 3年 ゼミ長 村田悠人

3.3日目

iv. 鈴木ご夫妻との出会い

 11月1日午後、気仙沼市・前市長の鈴木昇氏とその奥様にもお会いすることができた。お二人ともすごく気さくな方で歓迎してくださった。ご夫妻は亀井教授やデシャン教授,及川秀子さんとお話ししたことにすごく感激しておられ,最高の時間だったと仰っていた。その場には凄まじい意思決定をされた方々ばかりでとても刺激になった。
 鈴木さんは4期14年にわたり、気仙沼の市長を務められた。現在は、夫婦で社会福祉法人新生会(老人ホーム事業、保育所事業)を運営されている。海の見える老人ホームは「ソレイユの丘」という名前だ。フランスの話から、フランス映画の話になり、「デシャン教授の国フランスの映画には若いころからとても憧れを感じていた。私はフランスに行ったことはないが、もし行くなら、地中海の海が見たい。アラン・ドロンが主演した名作『太陽がいっぱい』のラストで青い海辺でアラン・ドロンがくつろぐシーンがある。『太陽がいっぱい』のフランス語題はPlein Soleil(プラン・ソレイユ)だが、私はここから、施設の名前をとりました」と鈴木さんはお話下さった。
 リーダーシップを発揮された方の決断に触れ,日仏の交流という点で異文化に触れ,割烹世界というお店は芸術的な和の空間で一種のアートにも触れることができた。それらに同時に触れることができたため,私は亀井教授の理論でいう「リスク感性」*が研ぎ澄まされたように感じた。こうした場を作って下さったオイカワデニムの及川秀子会長、ご支援くださった気仙沼市、産業戦略課のみなさんに感謝したい。

*リスクに直面した際の決断には感性が重要である。これを「リスク感性」と言う。
リスク感性を錬磨するには,①異文化に触れる,②アートに触れる,
③決断に触れることが役立つ。

写真1
(上段)左からデシャン教授のご子息,村田,鈴木氏の奥様,及川秀子さん
(下段)左から亀井教授,デシャン教授,鈴木昇氏