千里山住宅で防災交流会を実施
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7月6日(日)、私たちは
大阪府吹田市にある千里山住宅で、防災交流会を開催しました。この交流会は、ゼミとして毎年続けている取り組みで、
今回で7回目の開催となります。今回は特別に、吹田市危機管理室の方にもお越しいただき、
出前講座を実施していただきました。近年話題となっている南海トラフ巨大地震や、
その他の災害への備えについて、
具体的でわかりやすいお話をしてくださり、
参加者の皆さんも熱心に耳を傾けていました。実は講師の方が、私たちと同じ関西大学の卒業生ということで、
思わぬ共通点にも親しみが湧きました!お話の中では、吹田市に想定される「上町断層帯地震」について触れられました。
この地震は、2018年の大阪北部地震や
2024年の能登半島地震と同じ"内陸直下型地震"だそうです。地面のすぐ下の断層がずれるため、
震度7の揺れが起きる可能性もあり、
吹田市内の人的被害は約503人と想定されています。こうした大きな災害に備えるためには、
行政の取り組みだけでなく、一人ひとりの備えが欠かせないとく感じました。今回の講話で驚いたのが、
吹田市が備蓄している非常食は避難所生活者の1.5食分しかないという事実です。行政の備えだけに頼らず、
自宅でのローリングストックや個人備蓄の必要性が強調されていました。また、「マンションは地震に強いから大丈夫」と思いがちですが、
実際には家具の転倒や落下物によるケガの危険性が高く、
「建物が無事でも、室内での被害は十分にあり得る」
といった点も印象的でした。耐震性能だけでなく、家具の固定や寝室の安全確保など、
日常生活の中でできる備えの重要性を改めて感じました。出前講座のあと、私たち近藤ゼミからは
恒例の「非常食アレンジコーナー」を担当させていただきました!今回紹介したのは、意外な組み合わせの
こちらの2つです。① 「シスコーン × レトルトカレー(中辛)」
② 「素材まるごとグラノラ × レトルトカレー(中辛)」一見、「えっ!?合うの?」と驚かれる組み合わせですが、
実はゼミ内で試食を繰り返し、栄養面や保存性も含めて
「これはいける!」とお墨付きのアレンジです♪シスコーンには鉄分・カルシウム・9種類のビタミンが含まれており、
さらに食物繊維も豊富なので、避難生活で不足しがちな栄養を
手軽に補うことができます。まるごとグラノラも、ドライフルーツによるビタミン補給や、
腸内環境を整える食物繊維が豊富で、便秘対策にもつながります。避難所では野菜が不足しがちとも言われており、
そういった意味でもどちらも有効だと考えています。そして何より、レトルトカレーは温めずにそのまま食べられるため、
電気やガスが使えない状況でも安心です。実際に参加者の皆さんにも試食していただいたところ、
「意外と合うね!」
「甘みと辛さのバランスがちょうどいい」
と驚きと好評の声をいただきました!私たちゼミ生の間では、「カレーパンみたいな味」という感想も出ています。
一方、ある高齢者の方からは、
「最近喉が弱ってるから、中辛のカレーはちょっとしんどいね」
という正直なご意見もいただきました。たしかに、加齢とともに刺激物に敏感になったり、
飲み込みにくくなったりする方も多くいらっしゃいます。
そうした視点を、私たちはこれまで十分に考慮できていなかったと反省しました。
こうした"生の声"は、実際に交流の場に足を運ばなければ得られない
大切な学びです。非常食は「保存できる」「栄養がある」だけでなく、
誰にとっても食べやすいことが必要なんだと、身をもって感じました。
実際に参加者の声を直接聞けることで、
今後の改善点にも気づくことができました。今回の交流を通じて、改めて思ったのは、
現場で顔を合わせて話すことの大切さです。
一人ひとりの声に耳を傾けながら、これからも地域とのつながりを大切に、
防災への理解を深めていきたいと思います。防災を「自分ごと」として考えるきっかけを提供する一方で、
私たち学生自身も多くを学ばせていただいた時間になりました。最後に、今回ご参加いただいた千里山住宅の皆さま、
貴重なお話をしてくださった吹田市危機管理室の皆さま、
そしていつも支えてくださる日本管財の皆さま、
本当にありがとうございました!今後も、地域の皆さんと共に学び合い、
"楽しく学べる防災"を目指して取り組んでいきます。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします!