大阪関西万博WASSE玉川堂・上本町麺乃屋について

執筆者 ウエサカアサ

617日、ゼミ生で大阪関西万博へ行きました。

616日から18日の3日間、大阪関西万博内のメッセ「WASSE」で開催されている「JAPAN CRAFT EXPO日本工芸産地博覧会」へ訪れました。全国各地の工芸品が職人の方の実演も交えて展示されているなかで私たちは新潟県から出展している鎚起銅器を手掛ける「玉川堂」の方にお話を伺いました。鎚起銅器とは、一枚の銅板を金槌で打ち縮めることで器へ成形させたもので、玉川堂の技術は文化庁から「選択無形文化材」、新潟県から「無形文化財」に指定されています。展示スペースでは職人の方が銅板から作られた大きな鎚起銅器のやかんに模様を掘っているところを見学することができました。そのやかんは玉川堂初代が製作した現存しているやかんと同じ形で大きなサイズをこの万博での展示のために二か月ほどかけて制作されたものであると伺いました。過去にはウィーン万国博覧会などの国内外博覧会で出展されていて、今回の大阪関西万博での展示にもとても力を入れて造られたそうです。大きなサイズであるため実際に使うためというよりも文化的で美術品のような作品だそうですが実際にも使えるように水漏れがないかなどのチェックもしていて、価値としては3000万円程になるとのことでした。様々な鳥口と呼ばれる鉄棒や金槌を用いて作り上げている鎚起銅器を一人で全ての工程を作れる一人前になるまで10年ほどかかるそうですが、毎年玉川堂で働きたいという志望の方がたくさん集まるそうです。玉川堂の鎚起銅器は職人が手掛けた銅器がお客さんのもとへ行きそこから時を経ることで色合いや艶、味わいが変化していくというもので、それは鎚起銅器という銅器の工芸品ならではの考えだと感じました。

1816年に創業し、1873年での皇室への献上以来皇室の御慶事で製品の献上が習わしとなったという玉川堂の製品は日本の中でもとても歴史のある重要な製品だと感じました。普段あまり知ることのないその文化と技術と歴史を大阪関西万博という機会で知ることができて勉強になりました。工芸品という文化財を絶やすことなく大切に継承していくことの重要さをこの展示会で改めて感じる機会になりました。

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大阪関西万博に訪れる前に、亀井先生がトライアスロンで知り合った方のお店で、谷町九丁目にある「上本町 麵乃屋」というラーメン屋さんに行きました。普段私はラーメン屋さんに行く機会が少ないのですが、どれも美味しそうで悩みながら私は濃厚塩ラーメンを注文しました。実際食べて、濃厚というだけあって白濁した塩ラーメンで、おそらく魚介系の出汁で味が濃くてとてもおいしかったです。店内にはご主人のトライアスロンやマラソンでの賞や写真が飾られていていました。食事中はゼミ生でミューズキャンパスのある高槻付近のラーメン屋やカレー屋激戦区談議で盛り上がりました。また谷町九丁目付近に行く際はぜひ訪れていろんな味を試したいなと思いました

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