福島訪問記(前半)羽太小学校で防災交流授業

こんにちは!
4回生の井尻優香、黒田愛実、西出梨乃、松井百桃香、矢嶋爽花です。

東日本大震災14年の日を迎えるにあたって、
私たちは3月10日から3月13日の3日間、
福島県を訪問してきました。多い人で6回目の訪問になります。
前半と後半に分けて活動報告をしたいと思います。

なお、10日は移動日であったため、
11日の活動からご紹介します。

11日は、西郷村立羽太小学校に訪問し、
防災交流授業を行いました。
羽太小学校では、去年から年3回ほど防災交流授業を継続して
実施しています。

まずは、各学年に分かれ、
道徳の授業を児童と共に受けました。
私(井尻)が担当する4年生では、
ボランティア活動について考えました。

今の自分にできるボランティア活動と
将来なりたい姿に加え、どんなことをしたいかを考え、
意見を交換しました。

なかなか考えるのが難しかったです。
児童たちは真剣に取り組み、一生懸命発表する姿に感銘を受けました。
児童たちの意見を聞いて、わたしが学ぶことも多かったし、
初心を忘れずに活動しようと思いました。

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私(松井)が担当する1年生では、
「おむかえ」という題材に取り組みました。

(東日本大震災発生当日、外が暗くなってもお母さんがおむかえに来ず、
やっとお姉ちゃんが白い息を出しながらおむかえに来てくれた。
その後、家族みんなで冷たくなったご飯をおにぎりにして食べた、
というお話であった。)

家族とはどんな存在か、
ずっとおむかえを待っていた主人公はどんな気持ちだったのか、
お姉ちゃんはなぜ白い息をしていたのか、
水が出ないとどうなるのかなどを考え、
家族の大切さや、普段の当たり前の暮らしがいかに幸せか
ということを学びました。

児童たちはもちろん震災を経験していないため、
震災発生当日のことを想像するのは難しそうにしていましたが、
一生懸命登場人物の立場に立って考えることができていました。
私自身も、当たり前の毎日に感謝しながら
生きていかなければならないと考えました。

そのあとは、これまでの活動を振り返るとともに、
縦割り班に分かれ、今回のテーマである
「避難所設営」の作成会議・設営を行いました。
この時間は、大人や大学生が口を挟まず、
児童たちだけで考え、行動することをねらいとしていました。

児童たちは役割分担をして、ブースには何が必要なのか、
何があれば喜ぶか、などを考えて、積極に行動していました。

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居住班はテント設営を中心に行いました。
テントの建て方は、昨年行ったため、
それを6年生は覚えていて、迷わず設置することができていました。

テントの中に置く物品は低学年が担当し、
寝床だけでなく椅子や本も設置し、
ゴミ箱も段ボールで作った上にビニール袋をかぶせ、
快適に過ごせるテントを作ることができていました。
また枕を2Lペットボトルで代用していることが印象的でした。

さらにALTの先生に、
「これは私の家ですか?」と英語で聞かれたことから、
テントの看板には「みんなの家 Everyone's house!」と
英語表記も入れており、避難所には様々な人が来る、
それぞれの立場に立って考えるということができていたと思います。

また高学年だけでなく、低学年にもできることがある
ということも学べたのではないかと思います。

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そして、この日は
東日本大震災発災から14年目の日でしたので、
発生時刻である14時46分に黙祷をしました。
被災により尊い命をなくされた方々のご冥福をお祈りいたします。
風化させないためにも、私たちがこの日を忘れず、
聞いたこと、学んだことを周りに伝えていきたいです。

私たち4回生は卒業に伴い、
今回の訪問で最後になります。
これまで防災授業を通して考え学んだこと、
一緒に給食を食べたこと、掃除をしたこと、
歯磨きをしたこと、昼休みに遊んだこと等、
一緒に過ごした時間が私たちにとっても
とてもかけがえのない時間であり、貴重な思い出です。
そのため、思いをアルバムにしました。
このアルバムをみて、学んだこと、
経験したことを思い返したり、
次の成長に繋げてくれたら嬉しいです。(井尻)

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今までお世話になった松永さん、大竹さん、石山さん、
羽太小学校の方々、名前をあげるとキリがありませんが
このプロジェクトを遂行するにあたってご協力いただいた皆様、
たくさんの経験をさせていただき、心よりお礼を申し上げます。
ありがとうございました。

今後も繋げてくださった縁を大切に、
それぞれの道へと歩んでいきたいと思います。

以上で福島ブログ前半を終わります。
後半も見ていただけると幸いです〜!!^_^

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