東北研修3日目
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執筆者 田伏 弘志郎 田村謙成 松井 芳樹
東北研修3日目、9月14日、まず震災遺構である向洋高校に訪れました。
震災遺構というのもあり、当時の被害を想像できるような光景でした。車が積み上がっている場所や外壁が無くなっている体育館など痛々しい現場を目にしました。
次にバスで気仙沼に向かいました。土曜日しか空いていない気仙沼ニッティングに行くことができてとても貴重な経験となりました。全てが手作業で縫われており、私たちが知っているマフラーとは手触りや細かさが異なるものであり、高級感があふれたものでした。ふるさと納税の返礼品だということで、将来ふるさと納税で気仙沼を選択肢とするのも良いのではないかと感じました。
「内湾の麺食堂いちりん」で昼食を取りました。私たちが訪れた所では、過去に震災で被害を受けたとは思えないほどに人手が多く活気がありました。ラーメンはゆず塩や醤油、麻婆担々麺などメニューが豊富で、ゼミ生みんなから好評でした。
昼食後、震災遺構である野蒜駅を訪れました。まず、津波の力によって曲がってしまった線路の様子を見学しました。強固なレールが曲がっている光景を目の当たりにし、当時の津波がいかに強大な威力をもっていたのかが、ありありと伝わってきました。駅の見学後、佐藤山に向かいました。佐藤山は佐藤さんがチリ地震の教訓を基に、津波対策と憩いの場を兼ねた避難所として作った物であり、住民からの批判を受けながらも、それを押し切って完成させました。小屋がいくつかあり、一人で作った物とは思えない程立派なものでした。非常に巨大な山であり、佐藤さんの尽力によって多くの命が救われたことを実感できました。
三日目を終えて、画面越しで見るよりも震災遺構に訪れることで悲惨な状況であったことを強く感じました。その一方で、活気のある気仙沼を見て、復興が順調に進んでいることを強く感じました。亀井ゼミではレジリエンスについても学んでいます。リスクマネジメント分野においてレジリエンスは昨今重要視されています。震災当時のひどい状況からこんなにも活気のある町に復興した気仙沼はレジリエンスがしっかり備わっていると感じました。