大阪のワイナリー訪問
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亀井ゼミ 4年 弘田詩織 石川佳奈 川野菜央
8月1日、卒業研究に関連して、大阪のワイナリーを訪問しました。
柏原駅に集合して、まずカタシモワイナリー(カタシモワインフード)に行きました。
1914年創業で100年以上の歴史を持ちます。昭和の初めには、ここは日本一のブドウ産地だったそうです。地元のガイドの方の案内で、施設、畑を見学しました。丘にあるブドウ畑からは大阪市内が見渡せました。たこ焼きに合うスパークリングワイン「たこシャン」を綺麗な景色を見ながら試飲させていただきました。
畑では、偶然、カタシモワイナリー4代目の高井利洋社長にお目にかかることができました。高井社長は、私たちにブドウについて説明して下さいました。
柏原駅でのランチの後、羽曳野市駒ヶ谷の河内ワインに移動しました。
1934年の室戸台風が関西を直撃し、河内地域で栽培されていたブドウが大きな被害を受けました。この時の復興策の一環として、創業者の金銅徳一さんがワインづくりをはじめたのが河内ワイン創業のきっかけだそうです。従業員の方の案内で、工場、畑をめぐり、試飲させていただきました。ボトルのデザインもとても工夫されていると思いました。
大阪は2012年に「大阪ワイナリー協会」が設立され、7社が加盟。2022年、地理的表示保護(GI)制度により「大阪ワイン」が地域ブランドとして国に認められるようになりました。
ブドウ栽培は自然災害やブドウ固有の病気を克服する戦いの歴史であること。ワイン生産で生じる酒石酸が潜水艦のレーダーに使えるため、第二次世界大戦中、ワイン生産が奨励されたこと。大阪の地域社会と深く関わる大阪ワインのブランド力を向上する努力が続けられていること。地域社会の課題解決と振興に関わる卒業研究として、取り組んでいきたいと思います。