運動不足の私がマラソン大会に参加してみて

執筆者: 亀井ゼミ3年 淵田歩香

私は千葉県長者町で行われている第16回いすみ健康マラソンに参加した。このマラソンは別名増田明美杯と言われており、増田明美さんが主催しているマラソンである。

増田明美さんは、地元千葉での初マラソンで、日本最高かつ世界ジュニア最高記録で走った。

また、中日20キロマラソンでは、世界最高記録で走り、ロサンゼルス五輪期待と星となった。だが、無念の途中棄権であった。期待をされていたゆえに、帰国時に空港で罵声を浴び

摂食障害に陥った。その挫折から、ファンからの手紙に記されていた「マラソンも長いけど、人生も長いから、頑張りなさい」という言葉に心を打たれ、再起の道を踏み出した。1992年の引退までに、日本記録を12回、世界記録を2回更新している。このような経験をしている増田明美さんは、現在マラソン解説者として、大活躍している。

いすみ健康マラソンでは、リーズナブルに参加できる。相場に対して比較的安く、これは自治体の協力に得るものが大きいからである。その中でも、当日の運営スタッフの大半がボランティアである。荷物預かり場や計測所では学生の姿も見られた。また、給水所でもおばさんが笑顔で対応をしており、元気づけられた。スタート時点も走る早さごとにスタート位置が分けられており、スタートした時に混乱が起きることがないように工夫されていることがわかった。

私は、運動をしておらず、亀井先生の一声によって参加を決意した。走ってみると、たくさんのカカシや人々の声援に励まされ、目標より早く走ることができた。だが、結果として10位までが入賞だったが私は5km11305秒という記録であった。あと、19秒早く走ることができていれば入賞することができたのでとても悔しい思いをした。来年は、今の自分を超え、入賞したいという気持ちが高まった。また、走る前は不安だったが実際に参加してみると、応援されることの偉大さに気づくことができ、ハーフマラソンを走っていた人たちにも同じように声援を送った。声をかけることで最後の最後の力を振り絞り全力で完走している人たちをみると私も元気が出た。参加したことで、人の温かみや走ることの楽しさを実感することができた。その中で増田明美さんは、私たちが走り終わった後に笑顔で私たちを向かい入れてくださり、頑張ったねといった声をいただくことができた。辛い挫折を経験した後もそれを乗り越え、マラソンを走っているランナーの勇気づけや元気づけをしている姿を見て、心が打たれた。

また来年も、自分の記録を超え入賞することと、同じように頑張っているランナーの応援をするために参加したいと感じた。

写真:「岩本くん、弘田さん入賞!」「ウォーミングアップ」「21キロを走破した猛者たち、増田明美さんのご主人と」

写真1
写真1
写真1