いすみ健康マラソン 増田明美さんと
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執筆者:亀井ゼミ3年 弘田詩織
私は「いすみ健康マラソン」に参加して来た。そこでマイクを通して常に応援をしていた方が増田明美さんである。
増田明美さんは元マラソン選手であり、日本記録を何度も更新している。ロス五輪で日本中が期待する中走ったが、無念の途中棄権で終わり、世間から冷たい視線を浴びた。一度マラソンから離れるが、やはり離れきれず、アメリカの大学に留学し、現在のような明るさと独立心を身につけた。帰国後、ロス五輪以来のレースとなる大阪国際女子マラソンに参加し、完走をはたした。その後も様々なレースに参加し、それから4年後の1992年1月の大阪国際女子マラソンを皮切りに引退をした。
現在では「こまかすぎる解説者」として有名で、マラソンをあまり知らない私でさえ知っているほどの解説者である。会場では私たちを笑顔で迎えてくださり、大変明るくて元気な方という印象を持った。多くの方に声をかけていて、すべて明るく前向きで、まだまだこれからも頑張ろうと思えるような言葉であった。心から思っていることを言葉にしているようにも思えて、どん底から立ち上がった人だからこその言葉なのかなとも感じた。
いすみ健康マラソンは都市型マラソンとは反対で、ローカルなマラソンである。走っていると、いたるところに「かかし」が置いてある。都市では見ることのない「かかし」を見ながらのマラソンは、異例な感じがして面白かった。
私は5キロを走り終わった後に、ハーフマラソンのゴール場所に行き、多くの人のゴールシーンを見た。若い夫婦の方や、高齢の方、父や母世代の方など私より年上の方がゴールしている姿を見て、5キロ走っただけでも大変だったのにハーフマラソンを走るなんてすごいと思った。私はサッカーをしているため私の方が走れそうなのに、私より素晴らしい走りをされていて、マラソンをする方々は健康で元気なのだろうなと感じた。ゴール手前で手を差し出したらハイタッチをしてくれる方もいて、21キロも走っているのに最後あんなに笑顔でゴールしている姿に感動した。
今回、5キロを走り39歳以下の女性で2位という結果を残せた。後ろからのスタートとなり、最初の3キロは前の人たちを抜かしながら走っていたが、後2キロは周りの人たちに着いていくのに必死であった。人を抜かしながら走るのは気持ち的に楽だったが、人に着いていくというのは気持ち的に大変で、そんな時に沿道からの応援が大変力になった。2位となった入賞賞品として、メダル、賞状、お米3キロをいただいた。メダルを貰うことなど人生でほとんどないため、とても嬉しかった。