COVID-19パンデミックで活きた社安力 その1−日本商品のインドネシア市場におけるマーケティング戦略を考える−
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執筆者:袋本 久美子(城下ゼミ4回生)
昨年度、大学から「夢実現支援金(ゆめサポ)」をいただき、参加を悩んでいた国際インターンシップへの参加を決意することができました。この支援制度は、コロナ禍でも学生が夢を追い続け、目標を達成できるようにと、株式会社オービックの野田会長からの寄付金を基にして立ち上げられたそうで、私もコロナ禍にも関わらず夢が実現しました。ありがとうございました!今日は、その国際インターンシップinインドネシアでの経験とさらにその後に参加したADN(Avoidable Deaths Network)での活動についてご紹介します。ちなみに、ADNとは防災に関する専門家の国際ネットワーク組織のことで、詳しくは後述します。
さて、私が参加した国際インターンシップinインドネシアでは、「インドネシアというイスラム市場におけるエリエール製品のマーケティング戦略を提案せよ」という課題が出され、関西大学と明治大学の計8チームが挑戦しました。この国際インターンシップはマイナビの「第4回学生が選ぶインターンシップアワード」で優秀賞を獲得しました。全国約500のインターンシップ中のトップ5入りです!
4ヶ月間(2019年11月から2020年1月まではオンライン上で戦略を練り、2月にインドネシアのジャカルタで実践)、インドネシア人の学生と相互理解・課題共有や仮説の立案・マーケティングリサーチを経て、ビジネス戦略に必要な視点や方法を学ぶことができました。【マーケティング戦略会議】
私が、特に印象に残っているのは、同じ製品でも、文化が異なると、重視される部分が全く異なるということです。そのため、製品の質からパッケージなどの変更も考える必要がありました。現地に行くまでの間も、インドネシア人学生と密に連絡をとり、現地に行ってからは、547人もの人に、製品に関する街頭インタビューを行い、多様な意見に触れることができました。
また、大学の代表リーダーも務めたこの国際インターンシップでは、マーケティングに関することだけでなく、人との繋がりについても印象に残っています。
1人1人を深く理解しようと寄り添う姿勢は、異なる意見の理解・共有、関係の構築に繋がり、このことは、どの国であっても重要なことであると強く感じました。
【現地の友人とインタビュー調査の様子】 さらに、ここではゼミで異なる文化を理解することの必要性について学んでいたことが活かされました。多角的な視点をもってイスラム文化を体感し、国籍の違いを超えて、共に考え、共に学ぶという一連の過程に積極的に参加することができました。仲間をグローバルに築くこともできました。本当に挑戦して良かったと思えました!一見無関係に思える分野でも、社安で培った知識や技能を活かすことができるんだということを実感しました。
2020年4月からは、グローバルメンバーシップネットワークADNのインターン生として1年間活動しました。その話は「COVID-19パンデミックで活きた社安力 その2」でご紹介します。
【大王製紙の方と明治大学の皆さんとの集合写真】