福島訪問 ~2日目~
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執筆担当: 政岡希実(近藤ゼミ)
福島2日目は、
福島でいつもお世話になっている
関西大学校友会福島支部長の松永さんに
JR双葉駅の周りを中心に
双葉町の中と、いわき市の仮設住宅跡と復興公営住宅を
案内していただきました。朝早くからありがとうございます。
【左:関西大学校友会福島支部長の松永さん】 午前中は、双葉駅にまず向かいました。
道中では、こんな場所も...【通行証が無いと入れない場所もまだまだあります】 まずは、今年3月に開通したJR常磐線双葉駅に向かいました!
【とても綺麗になっていました!】 駅の横の建物の中には、
震災当時から現在までの双葉の歩みが記された年表や
冊子などがありました。【プラットホームを向いて「復興祈願」と書かれたダルマ】 双葉駅周辺の住宅街には、
震災当時の爪痕が今も残されています。【屋根の瓦やガラスが散乱していたり、家の形がゆがんでいたりしました】 建物の状態を見たり建て直したりしたくても
それがままならない状態であったようです。その後は、双葉駅から離れて沿岸部に向かいました。
漁業も再開されており、少しだけ漁船に近づき、
捕ってきた魚を船から水揚げしていく様子を
見学させてもらいました。【新鮮なお魚と海の匂いがして、食欲をそそりました】 沿岸部住んでいた方が多くいらっしゃり、
地震発生後、家の下敷きになったり
閉じ込められている方がいたりもしましたが
原発避難の必要から、救助活動を中断せざるをえなかったそうです。未だに行方不明となっておられる方もいらっしゃいます。
また、被災の様子を保存することになった
請戸小学校に向かいました。【外からでも、学校の中が散乱している様子がわかりました】 【時計も止まったままでした】 午前中は、ひとまず終了です。
双葉町産業交流センターで、美味しいお昼ご飯を食べました!!
浪江町の名物、「なみえ焼きそば」です!
豚肉も大きく、食べ応えがあってとても美味しかったです♫【麺がうどんくらい太くて、最初は焼きうどんかと思いました】 午後は双葉町の方達が
最初の避難先にした埼玉県からさらに避難してきた場所、
いわき市にも行ってきました。いわき市は仮設住宅が建てられていた場所で、
およそ400世帯もの方達が
住まれていました。【仮設住宅跡は更地となり、草がたくさん生えた状態でした】 そしていよいよ、
現在も住んでいる方がおられる復興公営住宅へ。【実際に住んでおられる方にもお話が聞けました!】 マンション型のものと一戸建てものの2種類があります。
マンションにはどれもエレベーターがついていて、
24時間稼働しているそうです。【マンションの前には交流できるスペースもあります!】 【戸建ての方にも、このような交流できるスペースがあります!】 戸建ての復興公営住宅に住まれている方にも
お話を聞くことができました。その方は、元々は双葉町の山の手に住んでいましたが、
被災したことによって埼玉県へ引っ越したときに
福島県から来たことでいじめに遭ったりしたそうです。現在は奥さんと公営住宅に住んでいますが、
一番下のお孫さんが大学に進むとき公営住宅を出て
埼玉県で一緒に暮らす予定だそうです。
また、今後双葉町には帰れないと思っているし、
帰る気も無いと話しておられました。実際に双葉町の中に入って、
改めて自然災害と原子力による災害の恐ろしさや
町の現状を知ることができました。紹介したほかにも、
汚染土が未だに膨大な量が積まれている場所など
案内していただきました。
案内してくださった松永さん、ありがとうございました!【このダルマに書かれている復興祈願が、本当の意味で早く訪れることを願っています】 政岡希実