尼崎の防災福祉シンポジウム

執筆担当: 山下紗也加(近藤ゼミ)

2月3日に尼崎市内で行われた、
「みんなのぼうさい 
~ひとりひとりが輝く、防災と福祉の連携~」に
参加させて頂きました。

このイベントは防災×福祉をテーマにした
シンポジウムです。

第一部では、近藤先生による
「みんなの防災」をテーマにした講演が行われました。


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【「みんなの防災」基調講演】


突然ですが、皆さんは
「福祉避難所」という言葉を
聞いたことがありますか?

災害時、特に配慮が必要なかたのための避難所のことです。
「福祉避難所」では、バリアフリーなどの設備を準備するなど
避難生活を送りやすいように工夫がなされているそうです。

また、皆で前向きに力を出し合って防災を頑張っていく、
「太陽の防災」について話されていました。
あたたかい陽の光で照らして「あげる」のが太陽だと勘違いしがちですが、
そうではなくて、皆が太陽のように「輝き合う」こと、
これが大事です。

先生は、
太陽かそうでないかを
A or not A の二択で考えるのではなくて
皆それぞれが太陽になることを
「弁証法(アウフヘーベン)的に解決すべき」
(次元を変えるべき)だと、
常々おっしゃっています。

この「太陽の防災」の例として、
第二部のクロストークでは、
非常食を作ってみんなで食べてみたり、
避難時に大きな声を出し合って逃げられるよう
大声コンテストを実施したり、
様々なアイデアが紹介されました。

ちなみに近藤ゼミでも
高槻市の日吉台地区でのイベントで、
大声コンテストを行っています。

様々な立場の人が自分のできることをする、
知恵と工夫を持ち寄る、その構が求められます。
そしてこのシンポジウムの場こそが、
「太陽の防災」のひとつになっていたと
思いました。


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【たくさんの人との交流!】


第二部では
「防災と福祉の連携で広がる支援について」というテーマで
クロストークが行われました。

近藤先生や市役所の方、
障がい者相談支援専門員の方や
尼崎市のケアマネージャー協会の方が
登壇されていました。


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【様々なグッドなアイデアが共有されました】


第二部のキーワードは
「避難、孤立、交流・連携」です。

独居の高齢者の方や耳が聞こえにくい方など
災害時の避難に不安がある方の
避難の仕方に関するアイデアや課題などについて
話し合われました。

ここではケアマネさんなどの関係者の方が
「枠を超えて」地域全体で
障がいを持った方や難病患者さんを支えていくことが
大切だと話されていました。

そのため日頃から積極的に
地域のイベントや会議に参加して、
地域の方と交流を深めていらっしゃるそうです。

そしてこのシンポジウムの場が、
様々な方の交流の場になっている様子を拝見しました。
防災×福祉をテーマに
様々な立場の人が出会いアイデアを交わすことで、
さらに輪が広がり続けていくと感じました。

ぜひ、
来年も参加したいです。

山下紗也加