福島訪問 2日目

執筆担当:勝木結衣(近藤ゼミ)

10月28日
2日目は朝9時から西郷村役場を訪問し、
ゼミのあらたなプロジェクト活動として、
防災行政無線で「防災ひとくちメモ」を流すための
収録作業をおこないました。

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【西郷村役場:8月の訪問時に防災施策に関するレクチャーを受けました】

防災行政無線の録音は
初めての作業となりましたが、
比較的スムーズに進みました。

最初に録音したのは、4回生の小丸さんです。
小丸さんは京丹波町で
音声告知放送を経験していることもあって、
さすがの安定感でした!

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【4回生の小丸さんです。みんなのお手本となってくれました】

私は録音するのが4人目だったので、
はじめは緊張していたのですが、
みんなの録音を参考にして、
一発でOKをもらうことが出来て嬉しかったです!

各自、複数本を収録して、
3月放送分までを録りだめしました。
2巡目にもなると、誰も噛むことなく進んでいき、
噛むわけにはいかない、 噛んではならないという
プレッシャーとの戦いとなりました。

そして、計12回分を
およそ1時間で録り終えることができました。

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 【集合写真を撮りました。みんないい笑顔です】


その後、10月12日に発生した
台風19号での対応状況について
職員のかたにお話しをうかがいました。

西郷村では人的被害がなかったことから、
特に関西では何も報道がありませんでしたが、
床上浸水や農作物の被害など、
広域に渡って影響が出ていることがわかりました。

課題がたくさんあり、
また、試行錯誤されたこともいろいろあったことが
伝わってきました。

西郷村では、まだ自主防災組織が充実していないようです。
私たちが何かお手伝いできることがあればと思いました。

午後からは、須賀川市に移動して、
被災した現場の視察・調査をおこないました。

こちらでは、遊水池がうまく機能せず、
人的な被害も発生していました。
とても残念なことです。

さいしょに訪れたのは、保育園です。
浸水被害のあとで、まだ片付けの作業をなさっていました。
台風発生から2週間以上経過していますが、
まだまだボランティアが必要だと感じました。

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【須賀川第一保育園】

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【園庭の様子】


水量が多く、1番高いところでは
およそ3メートルにまで到達したそうです。

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【島本くんの身長(165cm)と比べたら身長を超えていました!】

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【未だ浸水している保育園の床】


部屋によっては、床がまだ乾いていない場所がありました。
天井にまで泥がついているところもありました。
部屋は全体的にかび臭く、歩くとほこりや砂が舞います。

かつては児童がたのしく過ごしていた空間が
こんなひどいことになるなんて、こころが痛みます。

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【鍵盤を押しても音が出ないグランドピアノ】

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【浸水して0時40分のままで止まった時計】

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【災害派遣の自動車がたくさん稼働していました】

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【白菜や大根などが泥にまみれていました】

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【リンゴがほどんど落ちてしまっています】

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【須賀川市役所では対応に追われていました】


須賀川市役所では、大阪市役所から派遣された職員さんに出会いました。
自治体同士の広域の助け合いが、大きな力になっていることを知りました。

今回、短い時間ではありましたが、
たくさんの現場を視察することによって、
改めて被害の大きさを実感することができました。
また、被害拡大を招いてしまったことに対する
地域の方々の悔しい想いが伝わってきました。
とても内容の濃い2日間となりました。

これからどんな支援や交流ができるか、
私たちなりに考えていきたいと思います。

さいごになりましたが、
被害に遭われたみなさまにお見舞い申し上げます。
そして、調査にご協力いただいたみなさまに
心より感謝の気持ちを伝えたいと思います。
ありがとうございました。


調査に

勝木結衣