巨大津波災害に関する合同研究集会 in 仙台

執筆担当:門廻 充侍(高橋ゼミ・水災害研究室)

2017年12月8日(金)~12月9日(土)の2日間、東北大学災害科学国際研究所(宮城県仙台市)で「第7回巨大地震津波災害に関する合同研究集会」が開催されました。本研究集会は、2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震津波を契機に開催され、東北大学、東京大学、関西大学が持ち回りで毎年開催しております。


水災害研究室からは、山本阿子さん(博士課程後期課程2年次生)および門廻充侍(日本学術振興会特別研究員)が登壇し発表いたしました。各発表者の講演題目等は次の通りです。

山本阿子:津波堆積物形成に関する土砂移動モデルの検証〜移動床水理実験による単一粒径砂と混合砂の再現〜

津波堆積物の形成メカニズムを明らかにすることで、津波堆積物から津波外力を推定する数値モデルを構築し、津波波源推定を行う技術の開発を研究の目的としている。発表では、昨年度実施した水理実験の再現計算の結果が報告された。

門廻充侍:和歌山県に設置された海洋レーダを用いたリアルタイム津波成分抽出法の検討とその適用例

新たな津波観測技術として注目されている海洋レーダを津波防災・減災に応用することを目的としている。発表では、海洋レーダの観測データからリアルタイムに津波成分を抽出する方法の再検討の結果が報告された。