呉に行ってきました!
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執筆者:山上桃可
8月23日、
学生6名と近藤先生とで
広島県呉市へ行き、
呉市社会福祉協議会の方々に
お会いしてきました。というのも、
近藤ゼミではいろいろなプロジェクトを横断して
「ぼうさい体操」を広める取り組みをしているのですが、
その体操を作るうえで、呉市の社会福祉協議会の
「歩一歩体操」も参考にさせていただいたからです。よく知られているように、
現在、防災をモチーフにしたダンスや体操、
盆踊りなどのレクリエーションは
全国各地にたくさん存在しています。
社安でも、複数のゼミが開発や試行に
チャレンジしています。そのうちのひとつのルーツが
呉市の取り組みです。
そこで、「歩一歩体操」がどのような思いでつくられたのかなどを
教えていただきました。私は、呉市に初めて行ったのですが、
戦艦大和が造られた海軍の街だそうです。
(呉駅のホームのメロディーは宇宙戦艦ヤマトの曲でした!)そして、呉市は
過去に、災害救助法の対象となる被災経験が
5回ある街なのだそうです。歩一歩体操の制作を主導した職員のかたは、
5回の被災経験をふまえて、
しかし「これで終わりなのではない」、
「次なる災害に立ち向かう必要がある」
という思いで、体操を作ったとおっしゃっていました。「地震が起きたらまず頭を守る」、しかし、
いざというとき、普段していない行動はできません。
「♪もしも地震が起きたなら まずは頭を守りましょう」
という歌詞に加え、聞きやすいメロディーに
頭を守るような動きを付けることで、
いざというときのための動きが
自然と身につくように作ったそうです。体操の動きは、
そもそも「健康体操」をベースに考案しているため、
医学的な見地からみても「リハビリの効果がある」と評価できるような
そのような「完成した」振付になっているとのことです。ゼロから「歩一歩体操」を作った背景には、
いろんなご苦労があったんだろうなと、すごく感じました。
「息切れしない工夫が必要だ」ともおっしゃっていたので、
私たちも、私たちなりに
これから地道に試行錯誤を続けていこうと思います健康の力×防災の力×地域の力で継続してきた「歩一歩体操」の歴史や、
それを作った背景・思いを聞かせていただき、
私たちは、まだまだ自分たちの取り組みは
足りないなと反省しました。もっともっと「ぼうさい体操」をブラッシュアップさせながら、
もっともっと「防災の輪」を広げていかなければならないと
あらためて思いました!最後になりましたが、
呉市社会福祉協議会のみなさま、
貴重なお話を聞かせていただき、
本当にありがとうございました。(帰路に広島を経由しました) 山上桃可