室戸台風慰霊祭

こんにちは!

近藤ゼミ4回生の森本です。

921日、滋賀県草津市で、

えふえむ草津の取り組みをしてきました。

いつもはラジオの収録作業だけですが、

今回は、草津市にある山田小学校で行われた

室戸台風の慰霊祭に参加しました。



室戸台風は、1934921日に発生した台風で、

京阪神地方を中心に甚大な被害をもたらしました。

滋賀県全体では47人の死者を出し、

山田小学校でも、児童17名、教員1名の命が奪われました。



ゼミでは以前から山田小学校とは

接点があったのですが、

慰霊祭に参加させていただくのは今回が初めてでした。



慰霊祭は、山田小学校の体育館で行われましたが、

コロナ禍でもあるため、代表の児童が数名だけ参列し、

ほかの児童は体育館の様子を

オンラインで視聴する形式がとられました。



献花や、先生、児童の言葉、慰霊の歌など、

50分ほどの式は粛々と進み、

トラブルもなく終了しました。



写真1
【児童が献花をする様子】



その中で私は、

特に山田小学校の校長先生が話されていた講話が

印象に残りました。



「当時は、現代のような台風の情報はなく、

どこにどの程度の勢力の台風が来ているのか、

それがどんな被害を起こす可能性があるのか

分からない状態だった」

という言葉が心に残りました。



災害情報が当たり前にあり、

それらがいかに人に伝わるかを模索する現代では、

そもそも情報がないという状況を

想像することが難しくなっています。

災害情報を取り扱うゼミとして、

情報を発信し相手に伝えることの重要性やありがたみを

改めて実感しました。



式典の後、

当時、台風の暴風から多くの児童の命を救った「命の木」や

校庭にある慰霊碑を拝見しました。



小学校という決して大きくはないコミュニティの中で、

90年も前の台風の被害が語り継がれているということが、

当時の被害の大きさを物語っているなと感じました。

それと同時に、大切に語り継いでいく必要があるな、

とも感じました。



写真1
【命の木】



写真1
【慰霊碑】



今回の慰霊祭を訪れるまで

台風の名前程度しか知りませんでしたが、

私の地元の滋賀県で、大きな災害があったことを知る

貴重な機会となりました。



山田小学校の皆さんありがとうございました。

亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。



今回の慰霊祭の模様は、

えふえむ草津、「Happy BOUSAi11月の放送回で

詳しくお伝えする予定なので、ぜひお聴きください。





森本将吾