宮城フィールドノーツ

執筆者:重松宏紀

こんにちは!
近藤セミ3回生の重松宏紀です!

今回はじめてのブログ挑戦ですが、
最後まで見ていただけると光栄です!

5/27~5/29まで仙台を訪問し、
東日本大震災から11年の「いま」を見てきました。
今回は最も印象に残った
女川町でのフィールドワークについて報告をします。

女川町へは1日目の最後に訪れました。
女川町では最初に震災遺構・旧女川交番を見学し、
被災地初のトレーラーハウス宿泊施設
「ホテル・エルファロ」さんに泊まらせていただきました。

旧女川交番は
東日本大震災の引き波によって横倒しになったとされており、
鉄筋コンクリートの建物が津波で倒壊・転倒した事例は
世界的にも珍しいそうです。

横倒しのボロボロになった交番は
とても衝撃的なものでした。
むき出しになった鉄筋や、
ねじれる様に曲がった外付けされたはしご、
当時使われていたままの中の様子から、
津波の恐ろしさを実際に目で見て感じました。

今回私たちに同行し、
当時の様子などを教えてくださった西村さんによると、
この建物を残すかどうかということも
簡単には決まらなかったそうです。
当時を思い出させる跡地を無くすべきだという声と、
教訓として後世に見てもらうべきだという声があったそうです。
それでも震災遺構として今も残していただいて、
見ることができたことに本当に感謝したと感じました。

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次に、ホテル・エルファロさんで
宿泊をさせていただきました。
ホテル・エルファロは
女川で旅館を営んできた被災事業者4社が集まり、
2012年にオープンされ、2017年にリニューアルされたそうです。
カラフルなトレーラが立ち並んでおり、
従業員の方々もとてもやさしい方ばかりで、
とても素敵な場所でした!

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西村さんのお話で、
町がすべて流されて、ほとんどの建物が
新たに建てられたことを知った時は、
驚きと同時に津波の怖さを感じました。
一瞬でこれまで積み上げてきたものが失われる苦しみは
計り知れないと思います。それでも前を向いて、
進んでいくんだという力強い気持ちを町全体から感じました。

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今回、3日間の計画をしてくださった
関西大学OBの皆様、女川町の方々、
本当にありがとうございました。

重松宏紀