福島訪問 4日目(最終日)

執筆担当: 加門紀乃(近藤ゼミ)

ここまで3日間、濃密な時間を過ごしてきた
福島訪問も、遂に最終日となります。

3日目に宿泊したのは
西郷村の「グランディ那須白河」です。
朝食から平爪蟹味噌汁や雲丹バターなど11品目、
東北のごはんを贅沢に頂きました。

オリジナルの自家製XO醤がおいしかったです。
また窓の外に広がる壮大な景色に圧倒されました。
記念の写真を撮ってホテルを後にしました。

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最終日は福島で活動できるのは午前中までです。
西郷村の役場を経由して、道の駅、松永陶器店、雪割渓谷
お昼は白河ラーメンを頂きました。

松永さんのお話によると、
西郷村は人口2万人ほどで
日本の村でおそらく3番目に多いそうです。
社会福祉等の充実が理由にあるのだとか。
そして、日本で唯一新幹線が停まり、関東地方の交通の便も良いですよね。
住みやすい町の為に日々奮闘される西郷村役場の方と
プロジェクトをご一緒できるのは光栄です。

松永陶器店では、
大堀相馬焼職人として伝統を守る若き陶芸家の方の
工房をのぞかせて頂きました。

大堀相馬焼は、二重構造、
焼いた後に墨汁でしみ込ませた青ひびと言われる模様、
馬の絵が特徴です。

この二重構造をした二重焼きというのは
修行を積んでやっとできるもので
難しい技法なんだそうです。

窯元は、もともとは浪江町にありました。
原発事故で被災して、西郷村に移られました。
浪江町では良い土が採れたそうですが
放射線で汚染されてしまい、作陶には使えなくなりました。
かわりとなる土を探すのに
ずいぶん苦労されたそうです。

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最後に、雪割渓谷と白河ラーメンの写真も添えておきます。

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東日本大震災がメディアで報道される機会が減ると共に
東北の地震を思い出す人も減っているのではないかと思います。

同じ日本に
福島、東北の現状を知っている人がいくらいるのでしょう。
まだまだ現地は、10年という月日が経って復興したことを
感じさせるのではなく、あの時のままと言っても
過言ではない状況です。

放射性廃棄物の処理・処分の問題もありますが、
それを含めて今後の東北のかたち、復興の在り方を
日本全体で考えられる風潮になる事を願います。

今回の福島の訪問を通して、
福島の現状や復興の在り方など
それぞれ感じた事があったと思います。
これを持ち帰ってそれぞれのプロジェクトで
言葉化して共有していきたいです。

最後に、
今回私たちの福島訪問にあたって
お世話になった松永さん、大竹さん、
西郷村役場の保坂さん、石山さん、
双葉町の宇名根さん、山根さん、橋本さん、
ありがとうございました!

多くの方のお力があって
私たちの福島視察が実現できたことの感謝を胸に刻み、
私は今後、福島プロジェクトのリーダーとして
取り組みを進めていきたいです。

加門 紀乃