福島訪問3日目前半

執筆担当: 後藤那月(近藤ゼミ)

こんにちは、3回生の後藤那月です!

今回は福島訪問3日目前半の活動について
お話させていただきます!

3日目前半は、2日目と同じく、
ホテルの朝食ビュッフェから始まりました。
(ビュッフェですが、もちろんコロナ対策のため個食です)

2日目の朝、昼、3日目の朝、と何回も
浪江焼きそばを食べていたのですが、
全く飽きず、とても美味しかったです!

朝食を食べてチェックアウトした後、
双葉駅周辺を散策しました。

双葉町には、制作会社のOVER ALLsさんの
FUTABA Art Districtという
取り組みによって描かれたたくさんの壁画アートがありました。

壁画アート一つ一つに意味が込められており、
思わず見入ってしまいました。

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【壁画アートを再現しました! Part1】

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【壁画アートを再現しました! Part2】

実際に町を散策してみると、
庭の手入れができずに草木が生い茂っていたり、
朽ちはじめた住宅の壁が傾いていたりしていて、
人の住んでいるような気配はありませんでした。

さらに、10年という月日が経ってもなお、
震災の跡が残っている場所がありました。

例えば、電動だった消防団のガレージを
無理やりこじ開けた跡がそのまま残っていました。
さらに、時計の時間は
地震が起きた時間で止まっていました。

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【こじ開けられたガレージと止まった時計】

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【放射線量を線量計で確認している様子】

散策した後は、
双葉町産業交流センターに訪れて
双葉町役場の橋本さん、一般社団法人ふたばプロジェクトの宇名根さんに
お話を伺いました。

橋本さんからは、
「東日本大震災・原発事故と双葉町の復興状況について」をテーマに、
避難指示区域の現状や復興の取り組み、中間貯蔵施設についてなど、
詳しくお話していただきました。

双葉町に住んでいらっしゃった方々に
双葉町に戻りますかというアンケートをとると、
6割の方は戻らないと回答されたとお聞きしました。
でもこの結果は、戻りたくないということではなくて、
今の生活拠点が安定しているから戻れないという意味でした。
5年以内に新規居住者5000人を目標に
いろいろな取り組みを行っておられるので、
私たちにできることがあれば、
ぜひまた参加させていただきたいです!

宇名根さんからは、
「3.11の記憶」をテーマにお話していただきました。
私が一番印象に残ったことは、
小学校に取り残された200人を避難完了させられたお話です。

200人を避難させるために頼んだバスは双葉町に入れなかったり、
ほかにバスを見つけてもそのバスは他の方が避難するためのバスだったり、
交通手段がなかなか見つからなかったそうです。

そんな時に、たまたま知り合いの乗るパトカーと出会い、
護送用のバスを手配してもらって200人が無事に避難できた、
と涙ながらにお話してくださいました。

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【お話を聞く様子】

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【みんなで集合写真を撮りました!】

私は今回初めて福島県を訪問させていただきました。
社会安全学部で学び始めてから、
絶対に一度は訪れたいと思っていました。

実際に訪れてみて、
双葉町の皆さんの復興への思いをすごく感じたとともに、
復興の難しさを知りました。

除染作業を行なって、
瓦礫を撤去したから復興できたというわけではなくて、
町外に行かれた方に戻ってきてもらったり、
新しい居住者を呼び込んだり、、、
どこまですれば復興したと言えるのだろうと思いました。

宇名根さんお話の中で、
健康被害や風評被害を払拭するためには、
自分で納得する情報収集と理解で判断することが
大事だとありました。

私は実際に訪問させていただいて、
自分の目で見て、お話を聞いたからこそ、
これから先、嘘の情報や風評に惑わされないと思います。

この4日間を通して、
貴重な経験をすることができました。
また訪問させていただきたいです!
最後になりましたが、
皆さま、本当にありがとうございました!

後藤