『それでも音楽はまちを救う』八木良太 先生ZOOM講義

執筆者 :廣 基貴

音楽の力で,地域経済はもう一度やり直せる
「地域創生」が謳われて6年. 日本各地で,故郷を救うべく有志が立ち上がっていた.その熱意が結実し,さまざまな音楽イベントが生まれ,活況を呈している.人々を熱狂させ感動を与える音楽の力を観光業に取り入れることで,地域経済はもう一度やり直せる.そこには,新型コロナウイルス禍に見舞われた地方を救うヒントもあった.音楽を愛するすべての人の思いが,活気を失ったまちに大きな波を呼び込む.

「主催者とまちが信頼関係を築くライセンス制度」

写真1


 世界のいたるところで,ロックフェスティバルやジャズフェスティバル,クラシック音楽祭などが開催されている.音楽イベントを長年継続して開催することは簡単なことではない.
そんな中,グラストンベリー・フェスティバルは50年続けて開催している.その理由は,グラストンベリー・フェスティバルには,主催者とまちが信頼関係を築く「ライセンス制度」を設けているのである.自治体がイベント主催者のグラストンベリー・フェスティバル・イベント社に,イベント開催ライセンス(許可証)を交付するという仕組みである.
主催者は,ライセンスに則って,安全・安心なイベントを行い,犯罪や騒音などの悪影響を最小限に抑えている.

~八木良太さんへ質問~

写真1

(廣):音楽業界で話題になっているアーティストや,八木さんのこれから人気が出そうだと感じるアーティストを教えていただいてもよろしいですか.

(八木さん):そうですね....「コレサワ」というシンガーソングライターがいるのですが,最近はよく聴いています.
『タバコ』という曲のミュージックビデオでは,すべてアニメーションで表現されていて,『タバコ』の主人公の部屋から去っていった恋人の姿を描いているMVはとても切ないんですよね.「コレサワ」は覆面のシンガーソングライターで,YouTubeの再生回数2,200万回を越えて人気が急上昇しているので是非聴いてみて下さい.
逆に廣くんのおすすめアーティストはいますか?

(廣):僕のおすすめアーティストは『yonawo』です.福岡県で結成された4人組のバンドで,リズムや曲のメロディーが洋楽っぽくてリラックスできるんです.テンポもゆっくりな曲が多く,体が自然と乗るのでオススメです.yonawoの『矜羯羅がる』という曲が一番好きです.

(廣/八木さん);ありがとうございました.

写真1