福島訪問記2日目 ~東日本大震災から10年~

執筆担当: 政岡希実(近藤ゼミ)

福島2日目は、
福島でいつもお世話になっている松永さんに
まず午前中はJR双葉駅と請戸漁港の周辺を
案内していただきました。

朝早くから、ありがとうございます。

まずは、請戸漁港に向かいました。
道中では、先生が今回持ってきてくださった
放射線の線量計の数値を見ながら
移動しました。

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【立ち入れない家の前で測定したときの数値です】

測定器や道中の様子を見ながら移動し、
請戸漁港に到着しました!
この日は動いている漁船を見ることは出来ませんでしたが、
毎年この沿岸部での安波祭り(あんばまつり)という
お祭りが開催されていて、それを山形県から撮影するために
通っている写真家さんの「青空写真展」を拝見し、
お話を聞かせていただきました。

写真は、
震災の20日前に行われた祭りの様子から
震災後の様子など
様々な写真が展示されていました。

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【青空写真展にて】

また、震災当時の岩手県や山形県の様子なども話していただき、
山形県でもコンビニやスーパーの店から食料や水が消えたり、
ガソリンを入れに行っても不足していたり
6時間の渋滞で新潟県まで行っていたりしたそうです。

午前中はひとまず終了です。
双葉町産業交流センターで、お昼ご飯を食べました!!
時間の都合もあり、ハンバーガーやおにぎりなどの
ジャンクフードを急いで食べました。

お米がモチモチしていたり、
ハンバーガーのお肉がとても肉厚があって
ジューシーだったりなど
食べ応えがあってとても美味しかったです♪

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【とてもボリューム満点なハンバーガーでした!】

午後は
双葉町産業交流センターに隣接している伝承館を訪れました。
伝承館では震災当時、福島県の原子力発電所ができるまでや、
どんな被害を受けたのか、
震災後の人々の暮らしはどうだったのかなどの写真や映像、
生活用品が展示されていました。

年表や震災から数日間、
又は数ヶ月間の人々の動きを
住民、行政、政府、消防、原子力発電所職員
それぞれを分けて書かれているものも
ありました。

伝承館の中で、14時46分に黙祷もさせていただきました。
震災で亡くなられた方々のご冥福を心からお祈り申し上げます。

伝承館を見て回った後は、駅周辺の住宅街を散策し、
震災当時の爪痕が今もまだそのままの状態で残っている現場を
確認しました。

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【中は散乱し、家も傾いて崩れそうになっています】

その後は
18時からの伝承館での
福島県出身のおふたりのピアニストによる
ピアノの演奏を聴かせていただき、
ナイトキャンドルと花火も見させていただきました。

手作りのキャンドルには
様々な思いが文字や絵で書かれているものもありました。

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【力強い心からのメッセージの数々】
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【「キオク ツナグミライ」とキャンドルで文字になっています】
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【3.11の夜空を彩る大きな花火】

今回この3.11、
東日本大震災からちょうど10年を迎える日に福島県に訪れる事ができ、
本当にとても貴重な経験をさせていただきました。

訪れる度に、
震災からの「復旧・復興」の進度に対する
東北とそれ以外の地域の認知のギャップというものを感じます。
しかし、復旧・復興への思いは
たとえ住んでいる場所が違っても同じであると思っていますし、
そうであって欲しいとも思います。

日本は島国であり災害大国とも言われ、
毎年様々な自然災害が起きていますが、
東日本大震災だけでなく
それぞれの災害から教訓を得てそれを対策に活かし、
私たちがそれぞれの出来ることをしながら
協力して防災に取り組めるようになることを願っています。

案内してくださった松永さん、ありがとうございました。

政岡希実