尼崎・防災福祉調査

執筆担当:山下紗也加(近藤ゼミ)

11月4日、尼崎で障がい者のかたの防災に関するヒアリング調査に行ってきました。

本日お話を伺った方はKさんです。
Kさんは、最重度の障がいを抱えたお子さんのお母様です。

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【休日に、ゆっくり時間をとってくださいました、ありがとうございました!】


Kさんのお子さんは、自閉症です。
おからだ元気で、ドライブとお出かけが大好きだそうです。

短い時間でしたが、様々なお話を聞くことができました。
その中でも特に印象に残っているお話を載せたいと思います。

「まんまるハート」という取り組みがあります。
これは障がいのある子供の思いを疑似体験するプログラムです。

例えば、
軍手を二重にして手に着けた状態で折り紙をおってみます。
手の感触がわからないためうまく折ることができず、いらいらします。

このような状況で、さらに「ダメな子ねえ」と声をかけ、叱ります。
そうすると、被験者はだれでもどんどん内にこもるようになりネガティブなスパイラルに追い込まれてしまうのです。

こうした体験を通して、相手の立場を慮る構えを養うのです。

また、障がいを持った方でもそれぞれができることをすることが大切だというお話をうかがいました。

Kさんは自閉症の息子さんについて、身体は丈夫なので災害時には「救援物資を運ぶお手伝いができるのではないか」とおっしゃっていました。
一方的に「助けられる」だけでなく、助け合う関係性を構築していきたいとおっしゃっていたことに私自身、チカラをもらったような気がします。

Kさんはご自分のお子さんのことだけではなく、他の障がいをもつお子さんのことも気にかけておられました。

このようなKさんの姿をみて、自分のことだけではなく周りの人のことを思いやる心持ちを涵養して輪を広げていくことが大事であると感じました。

これからもたくさんのことを学び、わたしも「助け合いの輪」を広げていく一員になりたいと思います。

   

山下紗也加